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Jリーグ・第27節・・・「クラブが育成した選手たちの活躍」

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Jリーグもいよいよ残りわずかになり、上位争いや下位の1部残留をかけての争いが熾烈になってきている。名古屋グランパスのダントツ1位は置くとして、鹿島とG大阪が同点2位、つづくセレッソ大阪が4位をキープしている。G大阪はベテランの遠藤を代表のために欠きながらも、いつのまにか3位に付けてきたのはガンバ・ユースで育った若い選手たち(宇佐見、平井、佐々木、中沢、安田等)の活躍が大きい。                                                         

プロ野球が選手育成を学校や実業団に丸 投げにし各球団が1、2部しか持たないのに対し
Jリーグは創立当初から各クラブに「選手育成」を義務づけてきた。少年(小学生)→ジュニアユース→シニアと年代カテゴリごとにチームを持ち、トップチームへの選手の供給を行っている。中でもガンバ大阪は「ユースからの昇格でチームを底上げする基本方針」を重視してきており、多くの優れた選手を自前で育ててきた。東の浦和、西のガンバと比較されることが多い両チームだが、浦和が潤沢な資金で次々と大型補強(他チームからの引き抜きで)を行うことによりチームを強化してきたのと対照的である。                  

大型補強するための潤沢な資金がガンバにないという事情もあるが、それでも今期のガンバ3位は浦和9位を凌いでいる。クラブの収入源の大半は広告料、入場料、Jリーグからの分配金であり(Jの場合、TV放映料はJFAが一括して受け取り、各クラブに配分)浦和の年間収入は70億で1位、ガンバは33億である。しかし実益を見るとガンバの方が2.4億多いのである。(JFAは各クラブの会計報告・公開を義務づけている。)             

このように大型選手の引き抜きだけでチームが強くはならないことはプロ野球を見ても明らかである。下部組織の充実は都市部のクラブだからこそという面もあるが、例えばアルビレPhoto_8 ックス新潟などが「地域スポーツの振興」を目標に地域、地元産業、自治体あげて育て上げ、サッカーのみならずバスケ、バレーなど他のスポーツの育成もともに行い(これらのチームもすべてアルビレックスを名乗る)、Jクラブの中では特にスター選手もいないのに浦和に次いで観客動員数第2位につけている例もある。バイクで暴走することでしか鬱憤を晴らせなかった地方の若者たちをスタジアムに呼び寄せるという「青少年の育成」にも役立っているということである。JFAの掲げる「サッカー産業のみならず地域のスポーツ振興のための役割」を果たしているわけだ。                                                 

話がこんがらかってきたが、最近とみに他クラブからの大型戦力補強が横行し始めている感が否めない(やはり勝たなければならないということで)中で、「欧州のようにカネまみれでないJリーグ・・「オシム語録」」であり続けて欲しいと思う。                      

追記: ヨーロッパリーグの最近の移籍市場はとどまる事を知らない移籍金高騰が続いている。代表例がスペインリーグ(リーガ・エスパニヨーラ)のレアル・マドリードによるスター選手の買いあさり。去年イングランドプレミアリーグ・マンチェスターUからレアルに移籍したクリスチャーノ・ロナウドの移籍金(レアルがマンUに払う)は史上最高額の129億(円)に達した。レアル・マドリはPhoto_3 これまでにベッカム、ジダン、ロナウド、カカ(最近ではルーニー取りでごたついたが失敗)など花形選手を集め、今期から名将モーリーニョを招聘して「新・銀河系軍団」と称されている(「世界一カネのあるチーム」とも)。スター選手を呼べば数年でモトが取れるという。(広告料やグッズで)      

ヨーロッパでの選手移籍のルールは① 契約期限の終了した選手の移籍は当人の希望による。② EUの労働規約をプロサッカー選手にも適用する。(つまりボーダレス)      となっており(2000年・ボスマン判決による)、さらに昨今のサッカー放映料の急騰による”サッカーバブル”の到来で移籍金の高騰が進んだのだ。(さらに選手の多国籍化、若手選手の青田刈りなども)              

昨年、マンUのリーグ戦(対戦チームは忘れた)で両チームのスタメン全員が外国人であったことがイングランドで大きな問題になった。さらにカネのないクラブとの格差が広がるに連れ、ヨーロッパのサッカー界全般がファン離れを起こして衰退する危険性も言われはじめている。
FIFAもようやく何らかの規制をかける動きを始めているがまだ現実化されていない。    

最後に世界でもっともサッカー関係者、サッカーファンから敬意を表され「理想のクラブ、クラブ以上の存在」と言われているFCバルセロナ(通称バルサ)。オーナー企業も経営者もいない、世界中にいる”ソシオ”(会員)15万人の会費で基本的に経営を行い(もちろん現実は放映料などあり)会長はソシオの選挙で選ばれ、理事会がクラブを委託されて民主的に運営されている。非営利組織として認められており、ユニフォームにはスポンサーロゴは入れずユニセフ(国連児童基金)のマークを入れている。(年間約2億の寄付をしている。クラブの経営状況、会計はすべてソシオに報告されている。)その他、国連のエイズ撲滅プロジェクトなどにさまざまな支援も行っている。「カンテラ」と呼ばれる下部組織が非常に発達しており、幾多の名選手を輩出していて「カンテラ」出身の選手はサポーターから特別の敬意、愛着を受けている。(メッシも)さらに「地域振興」のためにラグビー、バスケ、野球など10近いスポーツチームを有し、地元カタルーニャとの密着性は非常に強くユニフォームにはかってのカタルーニャ王国のロゴも入っている。                                  

このバルサと因縁のライバルであるレアル・マドリードとの間の選手移籍は「禁断の移籍」といわれ、さらに両チームの対戦はエル・クラシコと呼ばれて100年に及ぶスペイン最大の熱い対決である。これにに勝つ為にも、バルサは「大型補強もやむを得ず、カネまみれの移籍市場に参入」せなばならないという状況に追い込まれているようで、世界のバルサ・ファンを心配させている。(写真下・バルサのホーム:カンプノウスタジアム)Photo_9                                                     

2006年FIFAチャンピオンズリーグ頂上決戦でバルサがインテルナシオナル(ブラジル)に敗  れたとき(埼スタで)、泣き出した日本人少年がスペイン紙に掲載されるとともにバルサ会長の「あなたを探しています」のメッセージが発信されました。すぐに見つかったそうで彼は春休みにバルサの本拠地・カンプノウ・スタジアムに招待されました。(お母さんがソシオだとのこと。日本には4000人のソシオがいるそうです。)

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ガンバの宇佐美、平井の頑張りに期待したい。昨日の試合でもゴール前で慌てて決められなかったチャンスがなんどかあった。もっともっと確立を上げてくれないと観戦するファンは疲れるのです。

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