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受信料を払うのはもういやだ・その2・・・高校野球(甲子園)の全試合放送について

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プロ野球のクライマックスシリーズが始まり、連日新聞のスポーツ面は関連記事で埋め尽くされている。プロ野球が決して嫌いなわけではないが、かねがね球団が各々下部の育成システムを持たず、学校教育に丸投げにしていることに強い反発を抱いてきた。小中学生の時期は地域のリトルリーグに所属し(硬式野球が学校では認められていないため)高校からはいわゆる学校が育成を全面的に引き受けている。全国約5000の高校の野球部が「教育の一環」として部活で選手を育成、目指すは「甲子園」である。「甲子園」(春の選抜高校野球、夏の全国高校野球選手権)でプロのスカウトに才能を認められた選手は、ドラフトを経てプロ球団に入団するというのがもっとも「王道」の出世コースということになっている。(最近ではアメリカからのスカウトも来日しているということで、いきなりメジャーの育成に行く場合もある。)

ところであるところでこんな意見を聞いた。(読んだ。)要約すると「真夏の炎天下に一発勝負のトーナメントを延々と続ける、しかも異常なまでの母校や郷土の期待とメディアの注目を受けて。そこで球児たちは野球人としての自我もプライドもかなぐり捨てて”チームが負けないための野球”を徹底して叩き込まれ、実践する。日本がWBCで”絶対負けられない”状況になった場合、エースも4番も”フォア ザ チーム”野球に徹することができるわけで、敗戦処理登板だろうが送りバントだろうが喜んでやる。それは高校時代の教育の経験がDNAとなり、これこそが日本の野球の源泉だと・・。」                             

もし日本のプロ野球の強さがそういう事情に基くのならば、いかに膨大な少年の心身の健全Photo_2 な発達を犠牲にした上のことであろうかと愕然とする。周知のとおり、野球には膨大なカネも場所もかかるから、当然「甲子園常連高校・強豪校」は私立高校で経営を”野球部に特化”した高校ということになっている。プロ球団は自らの育成システムを持たず自分の金のかからない学校教育に丸投げにしている。                                    

その結果の多くの弊害・・近年問題になっている”特待生問題” 、”監督、保護者を巻き込んだ裏金の問題”はいうに及ばず、”英雄視された球児たちの成績上の特別待遇はじめ 暴力、いじめ、喫煙飲酒”などは日常茶飯だ。そして甲子園出場校に対してメディアが煽り立てる郷土愛も一皮むけば”殆ど全員が都市部から都落ちしてきた選手”たちから成り立っている。さらに8月の炎天下の日中の連日のトーナメント戦は選手の健康上、非常識極まりないプログラムである。(学校でも夏休みの午後のグランド練習は原則禁止。来日した外国人記者たちはその非常識さにあぜんとするという。)多くのチームがエース投手頼りであるから、連日連戦の連投、投球数の制限無し。(これについては何度となく問題化されているが、未だに見て見ぬふりである。)”延長24回・深夜まで”が歴史的美談になっていたが、これについてはようやく15回延長までに制限されたが時間の制限は設けられていない。その結果、肩を痛めて選手生命を終わらせる投手たち。                                          

最近知ったことだが、ドラフト上位の指名選手(高校生)はその後大半が数年で球界を去っているという事実である。松坂、まあくん、ダルビッシュなど10年にひとりという逸材は別として、彼らの多くは即戦力にはならずファームで何年か育ててようやくそのうちの少数がモノになるということだ。ちなみに松坂年代でドラフト上位3位以上の7人で現在プロとして残っているのは松坂ひとりということである。阪神の藤川はようやく7年目にしてモノになった由。(これも同年代では彼ひとり) 現在、各球団で活躍している中核選手の殆どが社会人および大学野球あがりの選手だということだ。(彼らもまた高校野球上がりだろうが)            

リトルリーグ、高校野球のコーチの多くは”自らの経験と知識、そして根性”に頼る人々。年代ごとの科学に裏付けられた標準・育成プログラムは日本にはない。                      

夏の高校野球を見た大リーグの或るスカウトは「5000校近くが参加するのに、『光る選手 』Photo_3  がたった2人しかいなかった。将来アメリカでプレーできる可能性を秘めている選手が。」(シャノン・ヒギンスのB-sideスポーツ・引用) と記している。なのにどうして高校野球は「球児たちのすがすがしさ」「郷土愛」を煽り立てて異常な熱気を演出するのか? だれが? 主催する大新聞社とNHKである。NHKはおそらく他のスポーツではありえない第一試合からの全試合を放送。大新聞社は高校野球の持つ諸悪(決して少年を健全に育てていないどころか潰している)に対してジャーナリズムの批判的立場を完全に捨て去り、大会を自社の商品化している。(あえて付け足せば「強豪校」も3年間選手を使い捨てにしてでも自校の広告塔として利用)日本に健全なスポーツジャーナリズムが育たない限り(それはメディア主催というひも付きをやめることも大きい)高校野球の隆盛?は必ずやプロ野球の未来を明るいモノにしないであろうし、NHKもそのお先棒を担ぐことの意味を問い直すべきだろう。

                                 

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日本の野球はもうそれほど面白いものではない。世界中から金に任せて選手を集めるアメリカの野球も面白くない。スポーツのフェアープレーなど感動させてくれるものがない。金にまみれた力だけのものとかしている。

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