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2010年11月

韓ドラにもそろそろ飽きてきて・・懐かしくハッピーになる映画「美術館の隣の動物園」

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レンタルショップが時々準新作・新作のレンタル料を半額にする日があって借りにいってもらうと、お目当ての作品は熱心なファンがすでに借り出しておりナンバーが飛び飛びにしか残っていなかったり 又は休日の2日程度の期間なのでレジに長蛇の列ができているわであまり恩恵に与ることなく、普通の日にまとめて5本程度借りてもらっている。(普通の日でも韓ドラ旧・準新に限り5本1000円というサービスがあるので)                       

しかし、韓国ドラマを見始めて2年をすぎると、次第に良作を見つくしたこともあり、面白みに欠けてきて最近では「いつも何本か手元にある状態」ではなくなった。それほど必死に気を紛らす必要が徐々に希薄になってきたという自分の心の事情もあるが、最近の作品ほど何かレベルが下がってきたというか、食指の動くモノが少ないのだ。物語のマンネリ化、例えば釣 り合わない恋愛や結婚(この場合釣り合わないというのは両家の財産)、ええかげんにせえという程しつこい親や祖父母の(中のだれか)の反対、あまりにもややこしい人間関係、憎たらしいヒール役、場合によっては誰かの不治の病など・・。そこでチェックしている映画を探してもらうと、これがマイナーなものが多くて店に置いていなかったり、検索で置き場所を探してもなかったり。店員さんにようやく見つけてもらうこともしばしばという状態で頼まれる同居人が嫌がるのが難。「西日本最大をうたうこのショップでこれかよ。」とつくづく情けない。ハリウッドのアクション新作などは同じモノが100本くらい並ぶのに。                                   

1900年代の評判の良かったドラマが最近新しくDVDリリースされ始めているのでそちらの方を期待しており、1995年頃作の「嘘」というのを待っているのだが、まだDVDになっていなさそうだ。                                                                                                               
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映画「美術館の隣の動物園」(1998)私が始めて見た面白く楽しい韓国映画だ。10日間の兵役休暇を貰ったチョルスが恋人と楽しく休暇を過ごそうと期待して彼女のアパートに行くと、すでに恋人はいず、別の女性チュニの住まいになっていた。恋人はすでに結婚予定(チョルスの友人に乗り換えた)、振られたチョルスは行くあてもなく、金欠のチュニの替わりに家賃をはらってやったこともあり10日の休暇を彼女の部屋で居候するはめになる。                  

Photo_7 ずぼらなチュニは見も知らないヘンな男とやむなく同居するのだが、チョルスが掃除、食事作りなどマメにやってくれるのが便利。チュニはフリーのカメラマン(結婚式などの)が職業だが、夜は懸賞シナリオに応募するべく熱心に執筆する日々。映画はこのふたりがなるべくして恋人同士になる過程と彼らの共作のシナリオを「劇中劇」として同時進行させるという形でストーリーがすすみ、ラストはハッピーエンドで終わる。                                                      

シム・ウナ扮するチュニの可愛らしいこと、「八月のクリスマス」に並んで彼女の代表作と言っPhoto_8 てもいいほど、ずぼらだけど純情なチュニがぴったり。チョ ルスの元恋人のソン・ソンミさんとアン・ソンギ氏は劇中劇に登場、素敵なカップルでした。(写真下)              

居候役のチョルスは前述したノ・ヒギョン脚本の「嘘」を見て監督(イ・ジョンヒャン)が気に入り抜擢したというイ・ソンジェ、彼にはまりましたね。(写真最下)恋人に振られたナサケない男なんだけど、この男を振った女は見る目ない。心優し く、生活的自立(これができているPhoto_14 男はなかなかいない)ができており、誠実な人柄。私はこれでソンジェssiをしばらく追いかけたが(「アタック・ザ・ガスステーション」「大韓民国弁護士」Photo_9 「氷雨」「デイジー」「吠える犬は噛まない」etc)地味ながらいい俳優さんです。「氷雨」ではキム・ハヌル嬢を巡ってイケメン俳優ソン・スンホンと三角関係になるだらしない妻子持ちの男を演じたが、完全にスンホンssiより存在感ありありだった。しかし私に取っては「美術館の・・」のチョルスがもっとも彼らしい魅力的な役柄だった。                          ということで今日はとりとめもなくこれで終わりにします。でわでわ・・。Photo_10                       

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いよいよ今リーグの大詰め「サッカー第33節」・・降格と残留と

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ここにきて熾烈な残留争いを抜け出してようやくアルディージャ大宮が昇格を決めた。大宮については入場者数の不正報告などありサポーターのフロント不信などあったが、ともかく一部に残って新たな出発をして貰いたい。以前何度か浦和、大宮のあたりへ行ったことがあるが京浜東北線(JR)で15分ほどの距離、ここに2つのチームがあるのには驚く。埼玉は東京のベッドタウンとして人口急増地域であるから成立するのだろう。                 

ダービーの相手である浦和もここのところロクな話しがなく、多くのスター選手はチームを去 り主力のポンテも退団するとか、コーチの福田和宏(元mr.浦和)もリストラされるとか?残る鈴木景太、坪井、田中達也、細貝などに頑張ってもらって「日本一」といわれるサポーター軍団がスタジアムを赤く染める光景を再び見たいものだ。                   

そして難病で手術療養中の大宮の塚本泰史、病気にめげずに再びピッチに立つ日を待っています。     

さて京都と湘南の降格が決まり、残りの1つが神戸、FC東京、ペガルタ仙台のどこになるかで最終節までもつれ込むことになった。どこも落ちて欲しくないのが人情だがそういうわけにも行かないところが辛い。       

上位3位に入る争い(AFC出場権をかけて)は名古屋、鹿島、G大阪、で決まるかはまだ最終節を待たないとわからずこちらも厳しい。                 

横浜Fマリノスの松田直樹が戦力外通告を受けた。少 しショックだ。彼は33才(ヒデと同い年で仲がよい)、DF としてはまだまだやれる選手。日韓大会では活躍したがジーコは呼ばなかった。「すぐ熱くなる、乱暴者、反抗的態度」などはジーコの嫌いなタイプなのだが 以前「本当は気の弱いナーヴァスな一面」も持ち「ヨメさんと友だち(ヒデなど)にようやく支えられている」と言っていたのが印象的だった。DFとしては体もでかく威圧感もあり私は好きな選手だ。慣れ親しんだ横浜は出なければならないがどこかで現役を続けて欲しい。ガンバのDF陣がもひとつなのでガンバに来てくれればうれしいのだが・・・。                                    

このブログ書いた直後にネットnewsで横浜Fマリノスはさらに坂田、山瀬、河合にも解雇通知をしたそうな・・。これって木村監督の意向なんだろうか?一体来期はどんな戦力で戦うつもりなんだろう。それとガンバのルーカスも退団。ルーカスに変わる強力な攻撃力の補強は手配済みなんでしょうね。Photo_5

つれづれなる日々に思うこと・・わが振る舞いをタナにあげてですが

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仕事を辞め、家にいるようになってから外出がめっきり減ったのは心身ともに良いことではないので、必要品の買い出し以外に出かけるいちばん多い所が市立の図書館。ところがここがあんまり居心地よくないのだ。                                   

まず、新刊本が殆どといっていいほど入ってきていない。10年前と同じ(もっと前かも?)古色蒼然とした本が相変わらず同じ棚に並んでいる。市の予算の逼迫で本を買うどころではないのだろうが、こういうふうに行政の「知的財産」のみすぼらしさを目の当たりにすると愕然とする。聞くところでは小中高の図書室も同じ事らしい。小学校の図書室を廃止する方針が出始めているとか。生徒の方も塾や習い事で忙しく、調べモノはgoogle検索で間に合うから、さしたる苦情もでないのであろうが、何か侘びしい気持ちになる。                 

Photo_2 私の住む市は「分館方式」を取っており、各地域に18の分室を持っているのでその全てを充実させるというのは無理な話かもしれないが(だからリクエスト本は必ずといっていいほど1週間以上待って他の分館から回ってくる)、これでは来館者の足も遠のくというものだ。近年、駅前にあり、手狭ながら大勢の来館者のあった本館が市のはずれのアクセス最悪の場所(最寄りの駅から20分以上、バスの便も悪い)に新築・移転された。行ってみるとやはり立派な5階建ての建物の割には来館者は非常に少なく、その近所の人ばかりだと思われ「勿体ないなあ」という感じだった。これだったら各分室を充実させる(会議室やイベント室なども増やして)方が余程、市民の利便性に合っている。蔵書も外観と釣り合わないほどお粗末だった。まさに「税金の無駄遣い」「ハコモノ優先行政の産物」だ。                                      

ということで読みたい本をリクエストすると(NETからもできる)、直近の場合1ケ月待ってようやく手に取ったらこれが「大阪府立図書館」からの借り本(図書館間の)、本は岩波新書『「民族浄化」を裁く』・・著書の多谷千香子氏(法政大教授)は「ボスニア紛争・国際戦犯法廷」判事に招聘された当事者で、世間で話題になった書でである。新書でもあり当然ながら市内に1冊くらい購入する価値(義務)のある本であろう。さらに現在予約中の本・角田光代「ひそやかな花園」、毎日・日曜版に連載されていたのを改めて読み直そうとNETで予約したらなんと132人目の予約、本は市内に3冊。来年の春頃には順番がくるのだろうか。          

日本作家協会が特定の本を何冊も購入することについて異議を唱えていたが、作家の立場はわかるが読者としては人気の新刊書は数年後にしか読めないことになる。最近は新書本ですら買うのを控えるような困窮生活をする人も多いし、本というものは一度買ったら置き場所を取るし、なかなか捨てにくいものだから買うのを控えてできるだけ公共のモノを利用したい。ましてや近所にある大型書店には「情報誌」「実用誌」以外は新書本といえども殆ど並んでいない。文庫本ですら「ノウハウもの」ばかりなのである。                                     

ということで、図書館からも足が遠のきがちな昨今だが、もひとつ愚痴ついでに、外出して我慢ならないのはシニア(特に男性)たちのマナーの悪さ。我が家で取っていない新聞が読みたくて行くと、5~6紙を自分の傍らにキープする人がいて、読みたくても読めない。立派な社Photo_3 会人としてやってきた御仁が、年を取ると社会性を全く失うのはどういうことだろうと呆れるばかりだ。(そもそも会社でこういうエゴイズムが通用したのか?)抗議する勇気のない当方もいけないのだが、図書館で声高に言い合いしたくないし・・。ついでに道路で突然横道から一旦停止もせずに出てくるドライバーもシニアの男性が多い。そしてそういうクルマに限ってバカでかい外車や高級車。彼は自分の行動以外全く関心がないかのようだ。(横に配偶者らしき女性を乗せているのに彼女はまったく夫に信頼を寄せているかの風情)町に出て「シニア男」嫌悪症になりつつある今日この頃である。(このクルマ、いきなりバックしてくるかも。注意注意(T_T)。

軍事政権下の青春・・・「夏物語」(2007)

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60才を越す大学教授ユン・ソギョンは女子学生たちの間で大人気の先生。ある日、TV局に勤める教え子が「初恋の人を探す番組」に出演して欲しいと言ってくる。もてもての教授が未だに独身であることに注目し「先生の初恋の人を探してあげる」というのだ。彼女のしつこい依頼に負けた教授は、彼女に古びた一冊の本を渡す。かっての恋人との唯一の橋渡しになる筈の・・。

Photo_3 1969年夏、ソウルの大学生ユン・ソギョンは口うるさい父を(企業の社長)煙たがりながらも、勉強にも学生運動にも関心を持てないシラケた青年。(朴軍事政権・第三共和制下)父親から逃れるために夏休みに入ると友人のすすめで彼の参加する「農村ボランティア」に同行、地方の山村に行く。しかしそこでも仲間たちのように農作業も村人たちとのイベントもさぼりまくり、山村の心洗われるような田畑や森の中を散策したり、気ままに過ごす。     

ある朝、散歩中に村はずれの一軒家にひとり住む娘ジョンインを見かける。彼女は村の小Photo_4 さな図書館(図書室)で司書をしており、両親はすでに亡い。父親が共産主義者だったために村人から今でも「白い目」でみられ孤立がちな日々である。そんな彼女に一目惚れしたソギョンはボランティアも何もさぼってひたすら彼女について回る。図書室へ、彼女の町への買い物に・・・。                    

ソギョンは彼女の純粋さ、内に秘めた強靱さなどを知り一層彼女を愛するようになるが、彼女・ジョンインもまた実は誠実で心優しいソギョンに心惹かれ始める。             Photo_16  

Photo_5 ところが、この年、朴大統領は「憲法で否定されている大統領の三選」を行うために「憲法改Photo_6 正」を議会に提出、与党議員のみでこれを可決するという暴挙に出る。ソウルを中心にこれに反対する学生、市民運動が一斉に高揚し、農村ボランティアも急遽、ソウルに戻ることになる。彼女との別れを思い切れないソギョンはとうとういったん乗った汽車を降り、彼女を説得して一緒にソウルに連れ帰るが、学生デモで混乱する大学に「休学届」を出しに行った際、混乱に巻き込まれてはぐれ、ふたりともそれぞれに逮捕されてしまう。          

Photo_11 その後のすざまじい拷問、面会に来た父は「彼女はアカだから絶対に知り合いだというな。」 別室で取り調べを受けていたふたりを警官が引き合わせて「知り合いだろう」と詰問したとき、ソギョンはつい「知らない人です。」といってしまう。しかし部屋を出される時、彼は警官を振り切って彼女に駆け寄り、ふたりは抱き合う。                          

ソギョンが解放された後、ジョンインも解放。刑務所前で待っていたソギョンは「しばらく遠くへ旅立とう」といい、ソウル駅から遠くに旅立つことになるが、わずかの隙で待合室で彼女Photo_8 を見失ってしまう。(彼女が去る。)必死で探すソギョン・・・しかしこれがふたりの永遠の別れになったのだった。                                           

ジョンインはその後地方の寂しい村の児童施設で働いていたが、TV局の番組担当者が見つけたときはすでに亡くなっていた。       

30数年ぶりにジョンインに会いにきたソギョンは彼女のお墓に参り、墓石の上にのせられた「亀の形の小石」を見つけ、彼女の変わらぬ愛を知る。                     

ビョンホンssiの魅力が良く出ている映画だった。彼は映画「甘い人生」を自らの代表作としてPhoto_10 あげているが、ああいうかっこよすぎる役は私は評価しない。むしろこの映画のような普通の(むしろダサい)青年役がいい。初老の教授も違和感なかったから、きっとシニアになっても俳優としてやっていけるのでは?(実力もあるし)そして山村の自然が美しい。田畑、山林、川、小さな市場のある町、村の学校での「映画会」などなど・・見ていて癒されます。     

しかし、軍事政権時代でなかったら、ふたりは何なく結ばれ幸せな人生を送っただろうに。・・でも出会うこともなかったか。(なお表題にした写真は「売らんかな」のためのポスターで内容とのミスマッチも甚だしい。韓国では内容が地味すぎてヒットしなかったそうです。) そして映画の原題は「ク・ヘ・ヨルム(その年の夏)」、こちらの方がずっと良い。  Photo_15           

栄光を手にした無名の代表選手たち・・「広州アジア大会・決勝戦」

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とうとうやりました。サッカー史上初の男子サッカー・アジア大会優勝。しかも女子とのW優勝ですから、もう言うことなし。選手たちの健闘を称えるだけです。対戦相手のUAEについては、韓国との準決勝戦をちょい見した限りでは「なかなか手強い相手。おそらく今までのチームの中で最強だろう」と予想していた。                                

立ち上がりからどんどん来られて日本はたじたじ、何しろ身体能力は日本を一段と上回り、堅守速攻。1対1にも負けず、中盤でボールを奪うと速攻でゴールを狙う。しかし日本も落ち着いて対応し、次第にボールも回せるようになり前半はドロー(0:0)で終了。

後半に入り、相変わらずボールキープは相手が上回りCKも取られたが(その間、日本にも永井の惜しいシュートなどあった)、後半29分、左サイドからのCKを水沼がショート・コーナーで蹴り、長いクロスをファーサイドに上げると、フリーだったDF実藤がこれを受け、数歩切り込むと(あまり角度がなかったが)、右足でファーのぎりぎりに流し込み今大会初ゴール!。(写真上)

いやはや、少ないチャンスを活かした快心の一撃だった。結局この1点を最後まで守り抜き、勝利を手にすることになった。この「最後まで守り抜いた」ということは「言うは易し」だが、中1日という信じられない苛酷な日程のな かで、重い身体を引きずりながら最後まで集中力を欠かさずプレーしきったというのは生半可なことじゃないのだ。フィールドの選手は「野球で言えば完投型投手と同じ消耗度」というから。                      

今大会で得点王になった永井(福岡大)、実藤(高知大)など日本は大学生、無名のJリーガーで戦った結果の勝利だった。かれらの健闘に心から賛辞を送りたい。なお対戦相手のUAEも全員がU世代で、若々しくアグレッシブなプレー、試合後の互いの挨拶なども爽やかな態度で好感が持てた。              

広州アジア大会、あといろいろ残っているけれど、私にとってはすでに終わった大会である。(スミマセン(^^;))最後に、前回と同じキックオフ待ちの時間にまたまた福島千里さんの200m優勝のシーンを見ることができました。序盤からトップのダントツの1位だった。あとリレーが残っているそうですが、こちらも善戦して爽やかな笑顔をみせてくださいね、千里さん。

韓国ドラマ「砂時計」・・北朝鮮による延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件に思う

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死者4名(うち民間人2名)、負傷者十数名という被害を出した北朝鮮の常軌を逸する武力攻撃は今後どのような展開になって行くのか予測もつかないが、第2の朝鮮戦争に進展しないことを念ずるばかりである。北朝鮮という国は「休戦協定違反」も「民間人の生命軽視(おそらく自国民に対しても)」も何でもあり、ということのようだから打つ手もなかなかむづかしいが、ともかく武力対立を回避しあくまで(親分の中国を引っ張り出し)国際世論を喚起して北朝鮮を抑えてほしいものだ。近々、トラブルになっている黄海での米韓の大規模演習の結果が凶と出ることも考えられ私たち日本人以上に現在の韓国人の憤りと恐怖は計り知れないものと推察される。                           

しかし1945年の植民地解放以来、さまざまな辛苦を経て、長期に及ぶ軍事政権を打倒して文民による共和政治を実現した韓国民衆に改めて心から敬意を表する。もし、現在あのまま軍事政権が継承されていたら今の事態は一体どんな地獄になっていたであろうかと考えるからである。そして南北分断、東西の大国の介入による朝鮮戦争、その後の長期軍事政権のそもそもは終戦時に朝鮮が日本の領土(植民地)であり、主権国家でなかったことに端を発するもので、半島の受難の歴史は決して日本人にとっては「韓国人や朝鮮人民衆の自己責任」ではないのだから。                                                    

今日は随分以前に見た韓国ドラマ「砂時計」(1995)について。ものがたりは1976年に始まり、ソウPhoto_2 ルの大学生ヘリン、ウソクとウソクの親友テスのそれぞれの青春が描かれる。時期は朴政権の「第四共和制(維新体制)」、大学入学後すぐに軍政反対の学生運動に入ったヘリン、しかし彼女は実は国内有数のカジノ王である父に反発して家を出ている。同じ下宿に住むウソクは貧農(小作)の息子、わずかな土地も失い病気になった父の唯一の希望の星で、司法試験を目指す。ウソクの親友テスは幼い頃に父を失い「アカだった」父のため士官学校に入れずヤクザの道に入る。                                        

軍事政権の苛酷な弾圧は学生運動、労働運動のすすめる民主化運動に襲いかかり、ヤクザのテスはそれらへの殴り込み隊に動員され、女工のストライキに支援に来ていたヘリンと出会う。その後ヘリンは田舎に身を隠すが帰省していた女工の密告によって(彼女も拷問で魂を失ったぼろぼろの人間になっている)ヘリンは逮捕され、すざまじい拷問を受けてとうとう組織、仲間を自白。解放されて復学するが仲間から排除され、居場所を失い、ここからは父のカジノの後継者としての人生が始まる。                                                     
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この時期に起きた光州事件1980)。テスはヤクザから足を洗った光州の子分の家を訪ねた際、事件に巻き込まれる。子分の青年は軍の無差別攻撃で恋人を失い、弟とともに道庁舎(学生、市民の本拠地)に入り、武器を受け取り軍と戦う決意をする。(市民や学生は政府の地方武器庫を占拠) テスもまたそれを応援する。                                      

Photo_4 ウソクはたまたま兵役中で、彼の所属部隊が事件鎮圧に出動し市民(そして偶然にテス)に銃を向けることになる。このドラマで光州事件は2話分(約100分)丹念に描かれる。市民のデモや道行く市民を無差別で攻撃する軍、装甲車、空挺のためのヘリ部隊など、実写が多用され(メディアや市民が撮った?)、市街戦のすざましさを余すところ無く見せる。さらに友軍による誤撃死(密着戦ではこれが50%以上とか)、民家へ押し込んだ政府軍の子どもなどの殺戮なども。                                             

この事件は国内では徹底的に報道規制がなされたため、国民はその後ずっと事件を知らされることはなかった。(おそらくドラマや映画でも断片的には取りあげられたが、ここまで再現したのは「砂時計」が初めてであった由。その後ウソクは「国民に銃を向けた己れ」に検事になる資格はないといったん諦めるが、最後は軍事政権下にあってもあくまで「国民のための公正な司法の行使」者として身の危険を侵しつつ職務を行う検事になる。       

テスは恋人になったヘリンの父の策略によって軍事政権下で悪名高かった刑務所(表向きはヤクザや犯罪者の更正施設だが実は反政府運動や自由主義者などが多数犠牲になった)である「三清教育隊」に入れられ地獄の年Photo_5 月を送ることになる。               

ドラマの後半はカジノとそれを根城に裏社会で政治家と結んで「集金役、使い走り、民主化勢力の弾圧、政敵の抹殺」などをするK-マフィア?の話がメインになるが、1987年のノ・ムヒョン大統領の成立と「民主化宣言」のシーンでドラマは終わる。                   

ここまで韓国現代史の事実を捉えたドラマは見たことがない。映画「シルミド」(これも実話にもとづく)よりも良くできている。なによりも感動したのは随所に語られるセリフ「お前たちはわれわれ国民の税金で買った銃を国民にむけるのか」(チンピラの子分) 「君の意見、主張しすぎると独裁者と同じになってしまうよ。民主主義の鉄則は自由な意見交換の保障だから」(学生のひとり)など、民主主義の原則のようなセリフが出てくる。音楽がすばらしく、映像もとても美しく撮られている。登場人物の描写も(内面も)丁寧。私の韓国ドラマのベスト1である。                           

Photo_9 なお主人公は韓国俳優のカリスマ・イケメンであるチェ・ミンス扮するテスなのだろうが、個人的にはウソク(韓国の良心、こういう人が韓国にいることに心強さを覚える)、メロドラマとして見るならばヘリンの相手は純愛を貫いて殉死するジェヒ(イ・ジョンジェ)だろうと思った。                      

最後に映画「JSA」も私の一押し映画。(「シュリ」はハリウッドのアクション・スパイ映画の影響受けすぎ?)「JSA」のイ・ビョンホンはこれが彼の全作品の最高作、そして北朝鮮兵士を演じたソン・ガンホ、彼のような人が実際に北にいることを期待します。             

この映画の秀逸さは、中立国調査員のイ・ヨンエが結局「事実は何だったのか」の追求にこだわり、生存者(ビョンホンや他ひとり)を追いつめて、二人を自死に追いやってしまう過程。(彼らが心の奥にしまいこんでいる心の傷、辛い事実をえぐり出して)事件の当事者たちと第三者のスタンスの違いを見事に(悪意、善意の有無に関わらず)表わすところにある。  Photo_7                    

追記:韓国の軍隊は兵役服務の訓練中の兵士を実戦に赴かせるのだろうか。ウソクが光州事件の鎮圧隊に行ったとき、そう思ったし、今度の「北朝鮮砲撃」で犠牲になった若い兵士(20才、22才)も兵役中の感じですね。正規軍(プロ)でないのならば一層むごいことです。家族にとっても。

アジア大会・サッカー男子準決勝/vs イラン戦・・こうなれば男子も・・と期待してしまう

Photo イランは思いの外、弱かった。解説者がいうように日本のチームが現地での2週間で試合ごとに力を付けていき、いいように仕上がってきているのもあるのかもしれないが、立ち上がりの数分こそ、守備のほころびが出て「浮き足だった」(監督談)ところを突かれて先制点を許したものの、その後次第に主導権を握って相手陣営でパスサッカーを展開、前半38分にFW永井の左クロスを中央で東がスルー、後ろの水沼のゴールでイランに追いつくと、流れを引き寄せた日本は後半15分に山村が縦パスを前線の永井へ、これを受けた永井がドリブルで相手DF3人を抜いて落ち着いてボールを左ファー隅に流し込んで逆転した。     

しかし後半20分を過ぎた頃から日本はDFを   増やして守備に専念する戦術への切り替え、結果自陣営での苦しい守備に続く守備を余儀なくされ、時にはあわやという危機もなんとか凌いで勝利をつかんだ。                        

この専守防衛への切り替えが監督の指示であるとすれば(自陣前に5人置いての)素人の私は???である。中田ヒデがいつもいうように「相手陣営、特に相手ゴールマウス前で恒にゲームを展開するのが勝利へのみち。リスクも大きいがゴールも近い。」。まあ、ヨーロッパの強豪国でも落とせないトーナメントの試合などはなりふりかまわず全員でゴールを守ることもあるのだから、パワープレーをはね返してカウンターをしかける体力が残っていないことも考えれば、その方が勝利への固い方法なのかもしれないが。               

ともかく、ここまで来たのだから、次は決勝でUAEに勝って頂上まで登りつめてほしい。夜のダイジェストで韓国vsUAE戦を少しだけ見たが、UAEはなかなか手強い相手だ。今までの相手とはレベルが一段上だと思った。                                          

Jリーグ32節は残留をかけて下位チームが健闘した。FC東京が優勝チームのグランパスPhoto_6 に勝って下から4番目になった。(この勝ちは大きい。大黒はさすがにベテランFW、すばらしいループシュートを入れた。)                                     

神戸は大宮と分けたのが痛い。ペガルタ仙台はアルビレックス新潟と分け、残り2節でこの4チーム(FC東京、神戸、山形、仙台)の熾烈な残留争いが行われることになった。       

上位では鹿島が磐田に敗れて3位に敗退(かわってガンバが2位)、磐田の守護神・川口のスーパーセーブが勝因だった。(^^)(彼はときどき、大一番で神がかるのだ。)        

J2では柏、ヴァンホーレ甲府、アビスパ福岡は5年ぶりの昇格が決定。凱旋して空港に降り立った福岡の選手を集まったサポーターが迎えに出て双方涙、涙。泣いているサポの若者を見ていると「こんな経験したかったなあ」と羨ましい気持ちになりました。J2は試合数も多く、JFAからの割当金も少なく球団も選手も厳しいリーグなのです。心から「おめでとう」といいたい。

女子サッカーの健闘を称える・・・広州アジア大会・女子サッカー決勝戦

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やりました。とうとう念願のアジアの頂上に登り詰めた勝利だった。前回は同じく北朝鮮と決勝戦を戦い、延長戦からPK戦にまでもつれ込んでの悔しい負けだったので、この勝利は選手たちにとっては待ち望んだモノだった。(とくに澤にとっては)                  

後半28分のCK、右からの宮間のキックをDF岩清水のヘッド、これが見事に球路を変えてゴールに吸い込まれていった。何せそれまでが北朝鮮ペースの苦しい戦いだっただけにこの先制点はとても大きかった。その後も何度も何度もゴール前に攻め込まれ一度はバーに助けられたりもしながらの懸命の守備でとうとう勝利を掴んだのだった。最後は相手が日本よりも格段上の身体能力でパワープレーをかけてくるかと思ったが、日本選手たちはそれを許さず中盤で彼らを封じ込めた。                  

Photo_3 北朝鮮は日本にフィジカル、パワーでは上だったがロングボール多用の単調な攻めが多く、個人技でもチームワーク、パス回し、セットプレーなどでも日本の方が上だった。日本も相手が強かっただけにいつものような良いサッカーを見せなかったが、それを置いてもやはり日本の方が戦術の多彩さ、ボールコントロールの良さ、セットプレーの技術などは上だと思った。北朝鮮も今後、アジアの王者で居続けるためにはやはり世界のサッカーのトレンドをもっと取り込み、戦術の多様さ、技術を磨かなければならないだろう。それにしてもゲーム終了に近い時間に北朝鮮の監督が行った無礼(転がってきたボールを感情むき出しで地面に叩きつけた)はスポーツマンシップにもとる恥ずかしい行為、審判は「注意」で終わったけど、あれはレッドものですよ。             

表彰式の感想。銀の北朝鮮よりも銅の韓国の方が嬉しそうで明るかったのはやはり直前の試合で負けた(銀)と勝った(3位決定で銅)の気持ちの違いなのだなあ、銀ってわりと辛いメダルなんだと改めて感じたのだった。夜、キックオフに合わせてTVをつけたものの他の競技が押しており、そのため偶然に「陸上女子100m走」の福島千里の勝利の瞬間をLIVEで目撃することができた。1/100秒差だったとか、でも目視でわかるのですね。最後に福島の胸(で計る)の方が前だと確信した。それにしても2位のウズベキの選手の筋肉、ものすごい。レプリカント(人造人間)を見ているようだった。訓練だけであれほどの筋肉がつくのかなあと(変なこと)思ったことだった。ここしばらくの体調不良で(検査中)、サッカーを見た後早々に就寝した。   

ウィリアム王子の結婚・・・映画「クィーン」に見る王室の現在

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ウィリアム王子の結婚はすでにTVや新聞報道で知っていたが、昨夜の民放のニュース番組がこれに対するイギリス国内の反響を伝えていた。イギリスの有力紙・デイリー・メール社のPhoto_2 世論調査の結果によると「結婚式の費用は王室の自腹でやるべし・・82%、できるだけ簡素にやるべし・・51%」ということだった。ウィリアム王子といえば故ダイアナ妃の長男で母親に似た美男子で早くから国内のギャルたちのアイドル、去る世論調査では「父のチャールズ皇太子を飛ばして次期国王になってほしい」というほどの人気者だ。それなのにどうして彼の結婚にイギリス国民は冷ややかなのだろうか。                            

昨夜のTVの現地取材でも、宮殿前の大勢の人だかりは殆どが外国人観光客ばかり、街角インタビューでの回答も「あまり興味ない」というのが大方だった。この報道番組の出した結論は「ダイアナ妃死後、イギリス王室の人気は凋落の一途にあり、国民のロイヤルファミリーへの関心も冷めてきている。その理由は英王室があまりにもプライベートを国民に露出させたため、神秘性、見ることができないモノに対する関心が薄れた結果」だとしていた?。   

この件に関して思い出したのがイギリス映画「クィーン」(2006:スティヴン・フリアーズ監督)でPhoto_10 ある。私はどこの王室にも関心もなくその存在に肯定的立場も取っていないひとりであるが、イギリスの名女優(ですよね)ヘレン・ミレン主演とあって見ないわけには行かなかった。ヘレン・ミレンは「ゴスフォート・パーク」「モスキースト・コースト」などの映画もだが、何といっても随分前にNHKが夜遅く放送していたBBC制作の連ドラ「第一容疑者」シリーズの女刑事ジェーン・テニスンにすっかりはまってしまったのだ。もう若くはない未婚の刑事、時には部下にも背かれ、上司からは煙たがられる孤独な腕利きのキャリア・ウーマン。暗いドラマだったがこの役を演じたヘレン・ミレンは圧倒的に魅力的だった。                      

「クィーン」・・ものがたりはダイアナ元皇太子妃がパリで事故死した直後の1週間のロイヤPhoto_5 ル・ファミリーが何をしていたのかというプライベートの日々の中で女王がこの事件にどう関わったのかを描いている。事故当時、女王一家はスコットランドの別荘・バルモラル城で休暇中だった。事故の知らせを受けた女王は「ダイアナはすでに王室と関係のない人間だからこれはダイアナのプライベートな出来事である」との立場を頑として変えず、ロンドンに戻らず休暇を続ける。彼女の気苦労は「孫たちがメディアにさらされないよう守る」ことのみにあり、それはダイアナの事故に関わらないことがベストだと判断するのだ。              

Photo_11 彼女はひとりでランドローバーの四駆を運転して(びっくりした)野原に出かけたり(故障して 、携帯で助けを求めたり)の日常生活を変えない。ところが世論は彼女の思惑を越え、ダイアナへの同情、冷たい王室への不満が日に日に高まり、エリザベスも新聞やTVでそれを知るが相変わらず、ロンドンに帰ろうとはしない。そんな母を尻目にチャールズ皇太子はパリまで彼女の遺体を迎えにいったりしてひとりヤキモキする。                      

ここに現れた仲介者がつい2ヶ月前に就任したばかりのブレア首相、彼は世論の動向を素Photo_4 早く察知しエリザベスを説得する。かれはダイアナを「国民のプリンセス」として扱い「①バッキンガム宮殿に半旗を掲げること ②ロンドンに戻りダイアナ妃の棺に別れを告げること ③ できるだけ早くTVの生放送で女王自身が弔意を表明すること。                   

彼女はこれらの説得を頑としてはねつけるが、次第に精神的に孤立感に追い込まれて、これらの要求を(若造ブレアに屈服して)受け入れざるを得なくなるところで映画は終わる。(ブレア氏は大分点数を稼いだ感じです)                                    

女王一家のプライベートの生活がここまで描かれたことにまず驚いた。(どこまで事実でどこPhoto_6 まで虚構かはわからないが)一家の居間での団らん、女王夫婦の寝室でのガウン姿、何度も何度もロンドンに電話をかける女王、ひとりで四駆を乗り回す女王、TVや新聞を心配げに見る女王夫婦、だけどあくまで妻任せで第三者を装う夫のエジンバラ公etc。どちらにしてもイギリスって国はこういう映画を撮ることができるのですね。                   

私にもこの事件を機に王室への世論の批判はむしろ高まったように思われる。(ヘレン・ミレンがこの役で「カンヌ国際映画祭・最優秀主演女優賞」「アカデミー賞・最優秀主演女優賞」を得たとき、エリザベスとブレアから公式に祝意が表された由。)チャールズ皇太子の不Photo_7 倫を経ての結婚、皇太子の次男のヘンリー王子のイラク派遣が実現しなかったことへの国民の批判(彼はその後アフガニスタンに行かざるをえなかった)なども続いた。不況に苦しむ国民をよそにロイヤルファミリーのハイソな社交界での日々、それに伴うお決まりのスキャンダラスな噂など、かって世界中が注目し、数百万の市民が祝賀パレードに詰めかけたダイアナ妃の時とは間違いなくイギリス社会での王室の求心力は弱まってきている。今なお根強いダイアナ人気は、見方を変えれば「王室への不満、反発 」とも解釈できると思う。            

英王室は富豪ランキング世界16位に入る(だったか?)金持ちだ。女王の財産(私的)年収412億円(私領のクラウン・エステートからが主)、皇太子年収25億(コーンウォールズ領)でこれらは他の貴族たちが相続税にあえいで窮乏化していくのに対して無税である。 国内の経済格差、富める階級への国民の反発から王室だけが免れることはできないだろう。すでにスウェーデンやベルギー(とくにスウェーデン)では王室廃止の世論が近年急増しているという。意外に早くUK(United  Kingdom)からUR(United Republic)に替わるのも歴史のすう勢なのかもしれない。(下:バルモラル城)Photo_3

             

はらはらしながら見たサッカー女子準決勝・Jリーグ第31節「名古屋グランパスの優勝」

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でかい身体の中国イレブンに苦しめられながらの勝利だった。延長に入った直後の3分、右サイドからの近賀のシュートをGKがパンチングすると、ちょうど球をはじいた所に詰めていた大野がゴールのど真ん中にシュート。結局この1点で日本の勝利が決まった。中国の強いプレスについファウルを誘われ何度も危ないFK、CKを取られたものの中国もフィジカル以外は日本より劣る面もあり(テク、試合の経験値etc)結局勝利を逃がした。いよいよ決勝はアジア最強といわれる北朝鮮と。5大会連続でメタルは獲得しているものの優勝は未経験なので期待しています。澤穂希の爆発頭が今回はすっきりしたストレートヘアを後ろで束ねていたのは似合っているのだが「え?、澤どこにいるの?」とついつい爆発頭を目印にさがしてしまっていました。(^^)                                        

名古屋グランパスのリーグ優勝が決まった。チーム創設以来初優勝ということで、フロントも選手も監督も一丸になっての優勝だった。ストイコヴィッチ(ピクシー)はユーゴ解体直前のW杯メンバー(大会ベスト8)でこの時の監督はオシム氏。その後内紛を理由にFIFAから大会出場停止され、国土の戦場化という苦難の時期に名古屋グランパスに来て7年間プレーした。彼は紛争時の際「NATOによる空爆に抗議する」ゼッケンをつけて出場していた。帰国の際は超満員のサポーターによって「壮行試合」が行われたことも記憶に新しい。ピクシーにとっては「失意の時代を名古屋で過ごせたこと」によって「日本は第2の故郷」だという。早速、師オシムさん、アーセナルの名将ベンゲル氏(3年間名古屋で指揮を取っていた)から祝福の声が寄せられたという。                                     

降格争いの方は京都と、湘南が決まり。神戸は昨日は鹿島にドローで、まだ先が期待される。残りの3戦を勝利して関西勢として残ってほしい。(神戸には降格が、鹿島には優勝への可能性がかかったどちらも負けられない試合。)                        

ここのところの体調不良で睡眠時間を確保するため、「11時半までには必ず就寝」と決めた筈なのに昨夜は1時近くまで起きてしまった。NHK・BS1で「日本サッカー50年・南アW杯の真実⑤」(連続もので最終回?)をつい見てしまったからだ。ことこまかに内容を記すのはよすが、印象に残ったこと                                         

Photo_4 「U世代の育成が上手く行かないとA代表で勝てない。南アでベスト4に入ったうちの3ヶ国がUの各カテゴリで好成績を収め、育成に成功していた」 「黄金世代は主としてトルシェが育成した。彼はA代表監督を引き受けると同時にU19以上の監督を引き受け、世界中を連れ回し何と170試合の国際試合(公式、親善含む)を経験させ(普通70試合程度)。とくにアフリカの最貧困地域(どこだったか忘れた)でキャンプを組み、当地の生ものや水を飲ませ(随行Drと喧嘩しながら)メンタル面でも鍛え上げ、同年ナイジェリアで行われた国際ユース選手権でスペインと戦って準優勝した。」「日本にいたのではどうしてもゆるく甘い状況になってしまう。」                                                   

先月国際ユース選手権出場を韓国に阻まれた選手たちは「ともかく技術は日本がアジアの1位だと思うけど、あの強い気持ち、メンタリティに負けている」と異口同音にいっていた。オシム氏も海外遠征の際に「日本が期間中の食料、シェフ、飲料水」まで飛行機1機分持参するのを極力減らさせたという。日本選手に必要なモノ、それは「草の根の強さ、どん欲さ、リスクチャレンジを恐れない。」こと。これらを身に付ければ どの世代だって「黄金の世代」になる可能性を持っているのが現在の日本なのだ。                                      

ザッケローニ氏曰く「今後、どんどん日本選手を海外に輸出してきびしさを体得してきてもらいたい。」

広州アジア大会・・サッカー準々決勝・vsタイ戦、その他もろもろの雑感

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タイ戦、1:0と勝ちには勝ったが内容的にはタイの方が良かった。日本は前半45分頃、サイドからのボールを東が蹴りこんでゴール。しかし、タイは思いの外アグレッシブだった。ボールキープも日本を上回り、球際の強さ、プレスの強さ(ラフプレーが多くて日本選手が何人か傷んだのはやりすぎだが)、パス回しの良さなどで日本を圧倒し、後半には一層攻撃性を増し、何度もサイドをえぐり日本のゴールマウスを脅かした。対する日本代表はインド戦での完勝に気が抜けたのか、身体も重くミスは連発する、ゴールへのモチベーションも希薄、フィニッシュの精度のなさを次々と露呈し、前半の1点を死守してのようやくの勝ちだった。(まあ、良かったと言えば、タイの猛攻撃を最後まではね返したディフェンス力は評価したい。)おまけに得点王の永井が傷んで退場、ここからの試合はまず勝ち目はないだろうと思いきや、何と北朝鮮が延長戦後のPKでUAE(アラブ首長国連邦)に負け、楽しみにしていた北朝鮮との対戦は夢と消えた。結局準決勝は日本vsイラン、韓国vsUAEということになり、イランに勝てばホンミョンボ・コリアと戦うことができるのが楽しみだ。                    

タイの監督は元イングランド代表選手・主将のブライアン・ロブソン氏、タイをしてここまで優れたチームに育てたのはさすがだ。                

女子サッカーもアジア最強の北朝鮮とスコアレスドローで引き分け、グループ1位通過になり、準決勝は日本(グループA組1位)vs中国(グループB組2位)、韓国(グループB組1位)vs北朝鮮(グループA2位)ということになった。TV放送が全くないのが残念だ。                           

ところで夜、たまたまつけたTV(BSJ)で「アジアを 席巻する韓流のふしぎ」と称するディスカッション番組をやっており最後の十数分のみ見た。出演者は日本人の若い韓国通ジャーナリストや一橋大准教授の韓国人学者など数人。私が初めて知ったのは「現在、アジア最大の文化輸出国は韓国であり、例えばJ-popは完全にK-popに市場を奪われ、韓国ドラマは全アジアで視聴されている。(こどもでも見られるほど内容が明快で美人がヒロイン、美しい民族衣装・・時代物の場合・・など)

このような進出の原因はもともと「著作権や知的所有権」にルーズな韓国がどんどんリスクを (コピーなど)恐れず市場進出したのに対して日本はリスクを恐れてアジア市場を回避しがちだったことにある由。さらに韓国人のリスクチャレンジの旺盛さ(さるアンケート結果によれば「リスクを犯してもいろいろ行動したい・・韓国人70%、日本人40%)だという。   これを聞いて「両国のサッカーにもよく現れてるよなあ、この違いが。オシムさんはいつも”日本人はミスを恐れすぎる。”といっていた」などと思った事だった。                       

さらに近年日本人若者のバックパッカー文化はすっかり影をひそめた。外国に出る人間の多さは現在韓国人が圧倒的に多く、例えば「ハーバード大の日本人留学生数は韓国人の1/8、中国人の1/7である」という。韓国の留学ブームはかっての上流階級から今や中流階級に広がってきているという。経済不況は日韓いずれも同じなのにこの違いは一体どうしたことだろう。このところ海外に出る日本人の若者の激減は、両国の未来を暗示するように見える。                                                

たしかに韓国では「すざまじい英語熱・・幼稚園から学習、すざまじい受験戦争・・幼稚園から何時間も塾通い」「ギロギ・アッパ、ギロギ・オンマ(ギロギとは渡り鳥の雁のこと)の増加で家庭崩壊も起こっている)」との弊害もいわれているが、ともかくどこの国にいってもコリアン勢力団体があり、渡航も心強いらしい。「日本の若者よ、萎縮していないでもっと世界をめざせ」というのはシニアの勝手な期待だろうか。

韓流にはまる日々・ドラマに見る韓国の家族のあり方など「華麗なる時代」

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長いことダラダラと見続けてきたノ・ヒギョン脚本「華麗なる時代」をようやくにして見終わった。ノ・ヒギョンはこの時期まだ脚本家としては未熟?だったのか、もうひとつ最初から最後までこれといって面白さもなく終わった。テーマは「青春はだれにとっても最も華麗で、夢のある時代」ということなのか、主として4人の若者たちの青春群像劇になっている。時代は朴政権下の1970年代、といっても「通禁時間になるよ」とか、の程度しかドラマには影響を及ぼしておらず、反軍事政権運動をやっていた」学生や一部の人々以外は「何の関係もなく、暮らしていたのだなあ」という感じだ。(もちろん事実はそうではなくドラマの描き方がそうだっただけかも)                                                                                                                

ものがたりはソウルの一角の貧しい人々の町。急な坂にすがりつくように家々がひしめき、Photo_7 その間を階段の道が網の目のように通っている。兄ソッジンと弟チョルジンの家は父亡く、母と祖母がほそぼそと豆腐と天ぷら(薩摩揚げ?)を作って荷台を引き坂道を上り下りしながら売り歩いて生計を立てている。(『トゥブ、サセヨ~、テンプラ サセヨ~』という売り声はハルモニやチョルジンにかかると『トゥブ サーッ、テンプラ サーッ。』と乱暴になるのが面白い。長女ミジャは近くの貸本屋に嫁いでおり、そちらの姑や婿もしょっちゅうやってきてはご飯を食べたり花札をしたり・・その上、貧しいながら門のある家で、中庭を挟んで向かいに借家人一家が住んでおり、こちらはウドン製造、娘3人。さらにその長女(バス乗務員)の友人やチョルジンの悪友3人もしょっちゅう集まってPhoto_8 くるのでとても賑やかな家なのである。このいわば大ファミリーの日常を背景に若者たちの恋、失恋、結婚、母親の再婚などが織り交ぜられて話は進んでいくのだが、このドラマを例にとって今まで私が観てきた韓国ドラマの共通のテーマ(というより韓国庶民の願望や悩みetc)、日本と違うしきたりや家族観などを記してみたい。                                                   

* こどもを出世させるための家族全員の協力の強さ。たとえばこのドラマでは長男のソッジンが小さいときから成績が良かったため、姉はソッジンを高校、有名大に行かせるために自らの高校進学を断念し女工として働く。弟も夜間高校に行きながら働いて兄の授業料を稼ぐ。家族全員の悲願を担ってソッジンは超難関の「外交官試験」を受けて出世の糸口をつかむが家族は彼から見返りは期待していない。町内中に知れ渡る名誉だけで満足し、むしろ今後の長男の出世に貧しい家族が足手まといにならないようにと考えている。       

Photo_6 *こどもの結婚への家族の干渉のすごさ。これは今までの多くのドラマでもウンザリというほど見てきたが、特に祖父母、父母の反対は絶対の力を持つ。このドラマの場合も外交官になるソッジンのヨメは良家の育ちの良い女性ではないとダメ、というのが家族全員の考えで、ソッジンの恋人(賢く美人、性格もいいが母が基地で働いていて黒人と再婚して渡米しており彼女はバー経営の叔母と暮らしている。)を絶対に認めようとしない。その反対ぶり、彼女への偏見の強さは見ていてイPhoto_3 ヤになるほど。ソッジンはこれに抵抗するものの今までの家族の苦労を思うとがんじがらめになり、その気持ちを推し量った恋人は自ら彼から去る。(まあ、ラストは何年たっても独身を通す孫を見てハルモニから順番に降りていき、ハッピーエンドになるのだが。)韓ドラを見ているとイヤというほど「結婚への祖父母や親の反対」が出てくる。そして又当事者もそれを押し切ることをしない(日本よりも)のはさすが、目上への礼節を重視する儒教国だからですかね。            

*関係あるのか分からないが、結婚し子どもができた人は他人から『ヘジン・オンマ』とか『ミジャオンマ』とか子どもの母としての属性で存在を認められる。(男性は時たまあったが女性はほぼ100%)私生活ではそう呼ばれても職場では??だが、未だそういうシーンを見たことないのでわからないが。                                                                                    

*学校の成績を上げ、少しでもいい大学に入れたいのは日本でも一緒だが、日本以上にすPhoto_4 ざまじい。塾通いは当たり前、学校でも夜の10時頃まで残って先生が勉強を教えることもあるそうです。(韓国人の少年から聞いた)子どもたちはすざまじい受験戦争に駆り立てられ、一族の期待を担っている。                                                                                    

* 海外留学の流行。どのドラマにもまず出てくる。先週の新聞に「韓国では、母親同伴のこどもの留学がさかんであるため、父親の単身生活が急増している。」と出ていた。しかし「少々英語が喋れても英米の大学での講義など全く聞き取れないから、不眠不休の勉強を強いられ、それに耐えられるのはごくわずかの者。」というのが実態(実際行ってきた知人の話)らしいから、現実は厳しい。去年だったか、アメリカのどこかの大学で韓国人留学生による銃の無差別殺人事件が起こったが、彼も追いつめられていたひとりだったのか?           

*夫婦でも姓が違うのはザラにある。家族がいくつもの姓を名乗る家もザラにある。「夫婦異姓を認めると家族の絆がゆるんで、日本の伝統的な(美しい)家族制度が維持できなくなる」とのたまう反対議員たちに見せてやりたいよ。全く。                        

*長くなるのでここいらで止めますが最後にもひとつ。韓ドラの「シンデレラ・ストーリー」の王Photo_5 子は絶対に巨大グループ(財閥)の会長、又はその御曹司、しかもホテル経営者が圧倒的に多い。「キム・サムスン」「1%の奇跡」「マイガール」「ホテリア」「オール・イン」「ファンタスティック・カップル」etc。おまけに現在、独学?で使っているハングルのテキストのストーリーも主人公の日本人女性の大学時代の初恋相手が「チュンチョンの大ホテルの御曹司」ときた。これって「韓国が国際観光・立国」ってこと?、それともドラマとしてゴージャスに作りやすいから?日本じゃ今、不況でホテル業界は大変だというのに、これどういうことなんでしょう、もしかして日本の韓流ファンの招致作戦かも?

秋の散歩道・その2・・・医者通いだけれど

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朝から医者に行ったので、ブログを書く気力がない。ここのところ何か体調が悪く、そのためPhoto_3 検査にいったのだ。幼い頃から一貫してうれしくて医者に行ったことは一度もないなあとおもいつつ。(あたりまえか)                                         

検査をしたらしたで結果が出るまでが気が重い。だけど待合室には沢山の人がいろいろな悩みを抱えて来ている。明るい顔の人といえばインフルエンザの予防注射とか、軽い風邪の人だけ。暗い顔で診察室に入った人が明るい顔をして出てくるとこちらまで「良かったですね。」と思ってしまう。                                          

街は見渡す限りの秋の色で、いろいろな散歩Photo_4 道が細々と通っている。バイクやクルマだと何の情緒もないが、やはりあちこちの道を見つけながら遠回りをしても歩くのが良さそうです。帰り道、はじめて「ペイントカー」を見かけました。いわゆる「企業モノ」というのだろうか。クルマ全体に派手なロゴや企業名、英語などが窓にまで描かれており、ド派手なことといったら・・。だけど一度乗ってみたい気持もありますね。  Photo_8

広州アジア大会・・・サッカー・トーナメント/vsインド戦

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午後4時からLIVEで実況があり、予想通り終わって見れば5:0と完勝だった。前半17分、山口のスルーパスにDFの間に走り込んだ永井がワントラップから落ち着いてGKを横にかわしてシュート。(永井は後半6分にも2点目をあげた。)その後前半28分には山崎が45分に山村のヘディングシュート。そして後半17分の水沼(2世)のゴール。以上すべて流れから 相手の守備を崩してのゴールでした。(^^) これでベスト8になったわけで次回はタイとの準々決勝ということになりました。                                  

”勝ったからいい気になって”というわけではないが、不愉快だったのはスタンドの反応。おそらくインドからのサポーターは少なく殆どが中国人だったと思いますが、日本にがミスをしたり、ボールを取られてインドがボールを持つと大歓声が上がる。もちろんどちらを応援しようが自由だが、ホスト国がここまで片一方を応援するのは他では見られない。「君たち、サッカーが好きで来たんじゃないのかい?。それとも日本が負けるのを見るためにきたの?」とついつい、観客としての質の低さがイヤになって途中から「消音」で見たのであった。      

さらに就寝間際に見た柔道、”逃げる一方で何のワPhoto_6 ザもない”中国選手の優勝にあ然とした。このジャッジ、柔道を冒涜しているし勝った選手にも失礼だよと思った。          

スポーツ大会というものはつくづくナショナリズムと強く結びついているモノと痛感した。過去に日本がしかけた日中戦争や中国東北部の植民地化については十分知っているはずの 私(ブログ主)ですら、こういうことがあると感情的に怒るのだから。(それとこれは別で怒って当然だとは思うけど)偏狭なナショナリストでは無いつもりだけれどスポーツはやはり見ていて気持ち良くないと・・・。(試合開始直後に故障して負けても善戦した平岡などは立派だった)

  アジア競技大会は1951年の第一回以来、さまざまな国家間のトラブルの影響を受けながら続いてきた。そして回を重ねるごとに競技種目が増え、大規模化している。メダル数もすでに中国メダル135個と多く、「メダルの多い国は強い国、優秀な国」でもあるかの様相を呈している。                                                  

五輪もそうだがメダル数はその国の国民のスポーツ享受水準に比例していないのが現状である。「文化的で健康な国民の生活」を反映するものでなければ逆に「偏狭なナショナリズム」発揚の場となってしまう。                                      

さらにオリンピックといい、FIFAワールドカップといい大会が大規模化すればするほど巨額のカネが集まり(スポンサー料、なんせこれほど広告効果の巨大なイベントは他にないから。そしてほぼ世界全部の200ヶ国への放映料など)必ず主催者の収賄などが出てくる。(先月明らかになったFIFAの理事の次々回開催国決定での収賄)                   

さらに今後もっとも怖いのは「テロの脅威」。「宣戦布告も終戦協定もない21世紀のテロ戦争」にとって絶好の戦場となりかねない。私はオリンピック廃止論者である。(または種目縮少) すでにFIFAは五輪へのサッカー参加には消極的で、辛うじて年齢制限(U23)を設けて参加、現実でもヨーロッパの強豪国の多くは参加していない。(W杯、ユーロカップ、UEFAチャンピオンズリーグ、UEFAカップ、コンフェデレーションズカップなど選手に負担が大きすぎる。)野球、サッカーなどナショナリズム高揚の大きい競技で、他に国際大会を持つモノは参入しないようにした方がよいと思う。映画「ミュンヘン」を見て、このようなテロが(これは11人のアスリートが殺されるという事件だった)が2度と起こらないという保障はどこにもないのだから。Photo_2

つれづれなるままに・・・秋の散歩道

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ブログの毎日更新、8月中旬の開設以来実行してきたがやはりしんどい。(というより忙しい。)毎日、更新し終わったら、次の日のテーマを考え始め、準備が必要な場合は夜に貼り付ける写真の準備や、記事によっては「事実確認」の作業などに時間を費やすため、今までのんびり韓ドラや映画(DVD)を見ていた時間が押されてストレスが溜まる。(ストレス発散のためにブログを始めたのにも拘わらず)そこで毎日の更新を数日おきにしようと思うのだが、なかなかそちらに移行できないでいる。・・・ということで今日は気ままな思いつきの記事?、徒歩で買い物に行く途中、木々の紅葉がとても美しく、大通りを避けて散策用に作られている小道を選んで1時間ほど歩いてきた、その風景etc。(撮影者:同居人)Photo_2             

写真上:我が家のすぐ前にある七夕伝説のある遺跡公園。大きな牽牛石が残っているのだが、最近こんなオブジェが作られた。私は無かったほうがよかったけれど、遠くからウォーキングで来る人の人気のスポットになっているようだ。                      

写真右:公園はかなり広くて、団地を開発した折りに出てきた地蔵を集めたのだろう。毎年8月には子ども会の地蔵盆が賑やかに行われます。                       

写真右下:公園に登る階段。買い物への近道だがひと山超えるのがしんどい。この桜の木は春の花の満開とともに秋の紅葉も美しい。Photo_4     



団地の 高齢化。至る所でウォーキングや犬の散歩をしているシニアたち。早朝から夜まで、どの時間帯にも出くわす。一方 新築マンションが至る所に建設され、若い夫婦が幼いこどもと共に住人として増加し始めている。                                                          
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この大通りは深夜の暴走族を団地の住民自治会が閉め出してきたので夜は静かだが、こういうふうにマンションが建て替えられ住民が入れ替わるとどうなるんだろう。                   

整備公団時代は団地全体の管理が行き届いていて、ゴミもなく樹木の世話も行われていたが、私企業のマンションに替わっても管理はきちんとされるのだろうか。・・・etc. などとりとめもなく思いめぐらしながら買い物に行ってきました。Photo_9

サッカー第30節・・・リーグ終焉にむけての悲喜こもごも

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今節は広州アジア大会、女子バレーボール世界選手権、フィギュアスケート・グランプリシリーズ「第3回アメリカ大会」など世間を賑わせるニュースが多く、サッカーJリーグは陰に追いやられた感がありますが、残り5節ともなるといよいよ上位、下位での悲喜こもごもがありました。                                                   

まず嬉しいニュースは何といってもFC東京の平山の2ゴール。(写真上)かれは高校時代(国見)は全国高校サッカー選手権で”期待される大物プレーヤー、大型FW”として鳴り物入りでメディアに喧伝された。しかし卒業後は筑波大に入ったり(中学以来成績は優秀)オランダに行ったりしたが上手くゆかず、FC東京に入団後も日本代表(Uもフル代表も)としてのお呼びも殆どなかったのが、ここに来て徐々に成果を上げ始めてきています。昨日は横浜FM相手に2ゴール、身体のキレもよかった。(もともと鈍くさいのが欠点だったが)1m92cという長身のfwは日本にはいない、このままどんどん上達してブラジルを目指してほしいものです。                                                    

ガンバは広島相手にもひとつだったがイ・グノの2試合ぶりのゴール、後半宇佐見に替わって出たルーカスのヘッドで勝利しました。イ・グノは去年ジュビロ磐田からガンバに移籍して以来、期待したほどの結果を出しておらず(それでも5ゴール)、南アの韓国代表からも外されるというサプライズ(悪い意味での)もあり、欧州に進出してパクチソン2世になるという野心をかなえるためには日本での一層の活躍が期待されます。(写真左:ルーカス、左下:イ・グノ)                    

名古屋はトゥーリオ(怪我)、金崎(怪我)、ケネディ(出場停止)を欠いたがピクシーの執念が選手たちに乗り移り、今節で優勝を決めました。創設18年目の悲願の初優勝になります。             

 一方、不振続きのパープルサンガ、湘南ベルマーレは降格が決定、これで京都は4度目の降格です。少ない関西勢のなかで辛うじて上位を維持しているのはガンバのみ、神戸も京都もクラブあげて来期の体制 を考えないと、関西はプロ野球一色(それも阪神)にPhoto_4 なってしまうのが気に入りません。

サッカー以外では”フィギュア・Gシリーズ・アメリカ”、高橋大輔、村上佳菜子が揃って優勝、高橋は先のG・NHKに続いて2連覇という偉業です。       

しかし今回は織田信成の健在が目を惹きました。SPでは1位、総合では2位になりましたが、軽々としかも安定したジャンプは素晴らしかった。      

あと、心残りは浅田真央が早くジャンプを修正、立て直して出てきてくれるのを願っています。      

広州アジア大会は今日、サッカーのトーナメント第1戦があり、日本はインドと対戦します。これはまず日本が勝つだろうからその後の強豪たち(北朝鮮、韓国etc)とのゲームがとても楽しみです。                             




                            

「秋へ」・・・紅葉のきれいな季節になった

Photo ここのところの朝夕の冷え込みで紅葉がきれいになり、どこを歩いていても目を奪われるような木々に出会う。昨夜は早めに就寝したのが、咳で寝られず(時々この時間に限って出る)、貰っておいた咳止めの水薬(ブロン)を飲んだのはいいものの、朝になっても身体がだるくてしっかりせず、ブログ更新はようやくといったところで、予定していたのを書く気力がないので急遽思いついたテーマ「秋」。                                    

今、私の住む街は至る所に赤や黄色に染まった木々に包まれている。住宅公団がこの街を建設したとき(50年以上前?)、従来の山地を最大限残しながら、さらに安価な木々を植えまくったとかで、そのため桜、けやきの木がやたらに多い。「さくら公園」「さくら通り」他、あちこちに数本、十数本と固まって植えつけられたらしく、春は桜、秋は紅葉が遠くに行かずとも観賞できるのはありがたい。(そんな心の余裕はずっとなかったが)              

Photo_6 そこで今日は韓国映画「ノートに眠った願いごと」(2006・監督キム・デスン)。原題は「秋へ」だがこちらの方がよほどいい。                                    

ものがたり:韓国が空前の高度成長、建設ブームに湧いていた1980~90年代、ソウルの江Photo_2 南(カンナム・・少しハイソでお洒落な地域)に新装開店した三豊百貨店(地上5階、地下4階)が1995年6月29日の5時55分に突然建物全体が轟音とともに大崩壊し、死者502名、負傷者937名、行方不明6名という凄惨な事故となった。開業後6年目で洗練された高級百貨店がこのような大事故を引き起こした原因は「当時の建設ブームで、手抜き、不法の建物が続出しており、当百貨店もそのひとつだったこと。安全基準を満たさない設計図をカンナムの区長が収賄によって認めていたこと、百貨店が届け出なく地下の売り場を広げていたことなどが問題となった。(この時期地下鉄工事現場で大規模ガス爆発、聖水大橋の崩落などでも多数の犠牲者を出している。)さらに建物の危険性は当初から専門家に指摘されていyたのに経営者はこれを無視、事故当日の朝もPhoto_4  カベの亀裂を店員が上司に訴えていたのに営業をおこなっていた。                                             

さて映画はこの事件で結婚間際の恋人を失った青年(検事)が、ショックで暖かい心や人間性まで失い、冷酷な検事としての日々を送ってきた10年後に事故現場から恋人が残した1冊のノートを人づてに手に入れ、そこに書かれていた「彼女が計画していた新婚旅行」のルートをたどってひとり旅に出るロードムービーである。このノートは瓦礫の下で数日後に救出されたひとりの女性が(実際、最後に救出されたひとは17日後)持ち出したモノで彼女は彼の恋人と瓦礫の中の日々を共にしていたのだった。彼女セジンはようやく自分の横で息絶えたミンジュの遺品を恋人を見つけて届けることができたのである。  Photo_5              

Photo_7 そしてふたりは期せずして同じ時期に「新婚旅行の予定地」を旅するのであるが(最初はお互いに誰であるか知らずに)、秋の韓国の美しい風景の中で次第に心を開き、長い間冷え切っていた青年の心も氷解していく・・。最初の凄惨な事故のあたりは置くとして、その後はのんびりした山、野原などの田舎が舞台になるので心癒されるが、なぜか抒情も叙事も中途半端であるため、見終わったあとの余韻が少ないのが残念。キム・デスン監督は「バンジー・ジャンプする」でもそうだったが、作品の内容が期待するほどテーマを超えないので見る者の心が不完全燃焼で終わる。主人公のユ・ジテはともかく、恋人役のハキハキした美人女優さん、いいのですがよくある顔(整形?))なので女性ふたりが似ていて区別がつかず「整形しなくたって、魅力的だったんじゃないんですか?」と問いたい気持ちだ。                

「ヒマラヤ杉に降る雪」・・・日系移民100年の歴史の片隅で・・

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先週、TBS開局60周年記念番組ということで5夜連続ドラマ「99年の愛」(橋田壽賀子・脚本、草薙剛、仲間由紀恵他・出演)を放送していた。私は見ていないのだが、同居人が熱心に見ており”アメリカ移民のある家族の99年の歴史”をたどるもので視聴率も高かったらしい。第2次大戦で「アメリカ史上最強の軍隊」と後に称賛された「442・日系部隊」や「マンザナール日系人収容所」なども出てきて、改めてアメリカに移民した日本人の苦節の年月が観た人の心に刻まれたことであろう。(442の戦死者はアメリカ軍隊中最多数)         

今日はその話ではなくて映画「ヒマラヤ杉に降る雪」(2001・監督スコット・ヒックス)について。この映画は1954年にアメリカでベストセラーになった小説「殺人容疑」(デヴィッド・グターソン著、講談社文庫)を殆ど忠実に映画化したもので、監督スコット・ヒックス(オーストラリアの監督で「シャイン」で一躍有名になった。)のハリウッド進出第1作ということと、工藤夕貴、イーサン・ホークというキャスティングに惹かれて、レンタル・リリースを待ちかねて見たものである。(小説はその後読んだ。)                                     

Photo_4  西海岸の最北端に位置するワシントン州のサン・ピエトロ島。小さな島で山林に覆われ耕地も少ない土地で、イチゴを栽培する貧しい日系農家の次女ハツエ(工藤夕貴)は村でミニコミ 紙を出している父親(サム・シェパード・・この人、ハリウッドを代表するリベラリスト、インテリです。)を持つイシュマエル(イーサン・ホーク)と幼ない頃からの仲良しから、自然に恋人関係になる。              

イシュマエルの両親は人種偏見もなく息子の意志を尊重するが、ハツエの両親は厳しく娘らを育て、白人との恋愛や結婚を頑として認めようとしない。白人との結婚は娘を幸せにす るものではないと肝に銘じている。      

ふたりは内Photo_6緒でヒマラヤ杉の森の中で逢瀬を重ねるが、太平洋戦争が起こり日系人は全て強制収容所送りとなる。一方、イシュマエルも戦争に狩り出され、前線で日本人と戦い片腕を失い傷病兵として帰還する。彼が戦場からハツエに出した手紙の返事は一切来ず、戦後再会したとき、ハツエには収容所で結婚した日本人の夫と幼いこどもがいた。・・      

そしてある事件が起こる。ハツエの夫(漁師)が一緒に漁業をしていた漁師仲間を沖合で海に突き落として殺したという容疑をかけられるという・・・。ここからは法廷シーンが続き、被告の夫、傍聴するハツエ、記事を書くために法廷に通うイシュマエル、日系人被告を弁護する老弁護士(マックス・フォン・シドー・・知る人ぞ知る名優です)を中心に話がすすみ・・イシPhoto_7 ュマエルは実は事件の真相をにぎる重要なネタを持っていたのだ・・ラストは裁判の終了とともに終わる。                                               

工藤夕貴はこの映画でゴールデングローブ・主演女優賞にノミネートされたものの、日系移民の映画などアメリカ人が見る筈もなく(監督や、脇の俳優が良くても)アメリカでは全くヒットしなかった。そして期待された工藤のハリウッド進出も、現在まで成功していない。(何せアジア人が中心になるような映画は作られない。「SAYURI」で主演したチャン・ツィーですらハリウッド進出は成功しているとはいえない。そしてハツエの家族や夫役の俳優たちはどうみても日本人には見えず、エンドクレジットPhoto_8 を見ると全て中国系俳優だった。(しゃべり方、表情などでアジア人どうしなら分かるのですね。白人からみたら区別つかないと思うけど)ハリウッドの中国系俳優はユニオンを作り、脇のキャスティングに大きな力を持っているそうである。                  

工藤夕貴、英語がとてもきれいだった。もともと喋れるのに、徹底的に訓練された由。冬になるとヒマラヤ杉の森が雪に覆われる寂しい村、農、漁業で家族総動員で働き、わずかな収入を得て生活する日系移民たち。許されない白人との結婚。アメリカのために祖国日本と戦っても収容所に送られる悔しさ。マイノリティ(アメリカ総人口の0.4%が日系)の地味な映画を作ったスコット・ヒックスに敬意を表したくなる映画です。映画を見た感想は何といってもイシュマエルのハツエへの変わらぬ純愛に胸打たれる。(それに比してハツエは親に従順な日本人女性、かつ現実主義者すぎる。)Photo_10  Photo_13   

将来、日本人は餓死してもいいのか・・・政府のTPP加入の動きについて

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このところ、管内閣は将来への展望のなさ、現実対応の自信のなさをさらけ出している。「中国漁船の領海侵犯と乱暴狼藉」事件、そして「TPP加入の検討」をAPECで公表するなど。今日も映画の話を書く予定だったのが、昨夜からあまりに腹が立つのでガス抜きに後者の件についてわが意見を記してみたい。                                

「TPP(Trans-Pacific Partnership・・環太平洋戦略的経済提携協定)」とは「加盟国間で取引Photo_3 されている全品目について、関税を原則完全撤廃する」いわゆる貿易自由化協定である。(グローバルな新自由主義というべきか) 現在の加盟国はチリ、ブルネイ、シンガポール、ニュージーランド、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシア、アメリカの9ケ国、内閣府は来年6月をめどに「加盟の方向で検討」と表明した。その理由は、貿易自由化によって輸出を伸ばすことになり経済は活況し、GDPが2.4~3兆ふえるという何ともおおざっぱで楽観的な予測による。                                            

これに対して農林水産省は「農作物の完全自由化(特にコメ、酪農)により農家は立ちゆかなくなり、農業関連産業を含め340万人の雇用が失われる。現在の食料自給率40%(先進国では最低の危機的状況)はさらに14%程度まで落ちるだろう。GDPはプラマイ7.9兆の減少になる。etc」と反対。                                          

経済産業省「自動車、機械産業、電気電子産業部門での輸出の増大が期待される。」と賛成、世間ではまず北海道の農民及び各団体が反対の声をあげ、デモなどを行い、TVニュースでも伝えられた。大手の新聞は煮え切らない感じながら、何となく賛成。毎日新聞では各界の識者が「グローバリズムに乗り遅れるな。」と賛成の声を上げている。食料、とくに穀物自給率の低さは従来あちこちで「独立国としての危機的状況」として叫ばれてきており(私も同意見)、歴代内閣も農業政策を重視(するふり?)をしてきたが一向に成果が上がらないPhoto_2 ばかりか、離農者の数は留まることなく放棄された水田が荒れ地となって増え続けている。(写真右下)何せ、農業従事者の収入は時給にして高校生のバイト代(700円代)より低いという。                        

国民の中には「農業だけ特別扱いするな。コメ農家への保護政策をやめろ。農家の体質改善をして国際競争に打ち勝てる力をつけるべき」との世論もあるが、日本の農業政策は農民とは関係のない公共投資、農協など農業関連団体に助成金がまわり、それらを地盤に当選している農業族議員に利してきただけで自由化されたらひとたまりもなく崩壊することは目に見えている。「やはり他の商品と違って食料は別だろ。」と思うのがごくふつうの国民感情ではないだろうか。「鎖国をやめろ」の声に反論するが、農産物の自由化は世界のすう勢どころか、平均関税率はEU20%、アルゼンチン33%、ブラジル35%、アメリカも乳製品など重要品目には高い保護関税をかけており、日本の農産物関税平均12%はむしろ低いぐらいだ。                         

地球温暖化で世界的穀物不作が到来するといわれているなかで「食料はカネさえあれば買える」ものではない。(現に今年のオーストラリアの小麦は大凶作で輸出どころか輸入国になってしまった。)さらに食料を売って頂く国のご機嫌を損ねないように不本意な外交もしなければならない。現在、国内で売られている冷凍食品の8割近くが外国産(その殆どが中国)で、毒入り餃子事件後も「添加物危ないなあ」と思っても他に選択枝はない現実もある。                 

それでは一体何のために国を明け渡そうとしているのか。それは「韓国経済の大躍進」の脅威に対する危機意識だ。。韓国のサムスン製品、ヒュンダイの自動車は日本では不振であるが(サムスンは撤退)、欧米ではすでに販売量は日本を抜いてトップ、「安いがモノも悪い」というのは過去の話で質も向上しており、日本製品を完全に凌駕しているとのことだ。つまり日本は今や「韓国に追いつき追い越す」という、かってとは逆の立場になってしまっているのだ。「羽田空港をアジアのハブ空港に」と盛んにいうのも然り。・・・つまるところ内閣の「TPP加入」は自動車、機械、IT産業等で再び韓国を追い越したいということなのだろう。           

しかし今日の毎日・朝刊が「トヨタがクルマの国内生産をほぼ全部外国での生産に移す予定」と報じていた。付随する部品産業も同時に移すとなると、この大規模な産業の空洞化はいったいどれほどの雇用の喪失、地方の衰退をもたらすのだろう。「自動車立国・日本」は「失業・餓死大国・日本」でもあるということか。         Photo_14

ところでリーマンショックからいち早く立ち直り(ウォン安で)、サムスン、ヒュンデなどの大企業の躍進いちじるしい韓国は果たしてそんなに羨ましい国なのだろうか。李明博大統領(貧しい家庭から努力で成り上がりヒュンデ建設を零細企業からトップ企業に育て上げたバリバリの企業人だ)のもとで韓国の国民生活は向上したのか、否。大企業の優遇策(例えば法人税はPhoto_7 日本の半分の20%代)で国民の貧富の差は広がり、地方、農業は衰退し、人口の50%がソウルを目指したため、ソウルには大規模なスラム(に等しい地区)が形成、また企業の非正規社員は増加の一方をたどっており、学生は日本と同じ(またはそれ以上に)求職で苦しんでいる。                            

さらにひとにぎりのエリート企業に入るためのすざまじい受験戦争、裕福な家庭はこどもを留学させ、少しでも職業のランクアップをはかろうとする。(韓国ドラマでも、塾通い、受験地獄、名門大への異常なまでの憧れなど見られる。)国家公務員試験も日本以上に激戦で7~8年の浪人がざらにいる由。食料自給率も日本なみ、又はそれ以下に低い。韓ドラは見ているが決して住んで羨ましい国だとは思わない。さらにどこかの国の圧力があるのかないのかも知らないが、民主党よ、しっかりせい、といいたい。(下は国別食料自給率。ただし穀物のみについてはアメリカ150%、英92%、フランス164%、ドイツ102%、日本28%) Photo_22 

 

シドニー・ルメット84才の作品・・「その土曜日、7時58分」

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「12人の怒れる男」で伝説的監督となったシドニー・ルメットの最新作、彼はいまだにかくしゃくたる現役生活を送っている。この映画は2007年公開以来、興行的には不振だったが映画批評家や評論家の間で評判の高かった作品である。”重いテーマ”ということで敬遠してきたのだが遅まきながら観た。                                       

ものがたりは意外性と偶然のできごとが積み重なって展開するので順序立てては書けないが(ネタバレになるので)・・・                                      

主たる登場人物は中年の兄弟と老いた両親。兄のアンディは会計士として大手事務所に勤め美人妻を持ち、まずまずの人生だが弟ハンクは大人になりきれないようなダメ男、仕事もPhoto_3 半失業、妻に離婚され慰謝料と娘の養育費も払えない負け組、しかし気のやさしい素直(子どもっぽいが)な人間である。ある日、突然兄に呼びつけられたハンクは「押し込み強盗をしよう」と持ちかけられる。しかも当の店は両親が細々と続けているNYの町はずれの「宝石店」だ。驚き、断る弟に兄アンディは『両親不在の土曜日の朝、パートの店員に任せている時間をねらう。おもちゃの銃で脅かしてカネと商品を奪うんだ。数分で終わり100%成功する。誰も死なない。お前、カネに困ってるんだろ。店は保険がかかているから両親も損はしない。』           

元妻に娘の養育費の催促を受け続け、ノドから手の出るほどカネが欲しいハンクは兄の計Photo_4 画に従うことになる。しかしどうしても実行する勇気がなく、飲み屋のやくざな知り合いに依頼、知り合いは押し込んだときにホンモノの銃で店員を威嚇、気丈な店員(実は事情でこの日店にいたのは母親だった)は常備していた銃で抵抗し、結局ふたりとも死んでしまう。  

思いがけない展開に悲しみ、恐怖に怯えつつ母親の葬儀を父とともに済ませた兄弟は又もとの生活に戻るのだが、亡くなった知り合い(実行犯)の妻とその兄がハンクを脅迫し始める。(実行の朝、家まで迎えに行って顔を合わせているので)・・・・・怯えるハンクに兄アンディは『俺に任せろ』と、次々に起こるトラブルに立ち向かうが、それはまさに地獄への道であった・・・。                                   

一方、警察に相手にしてもらえない父親は、別ルートから亡くなった犯人の身元を調べ始め、とうとう我が子たちの犯罪だという事実にたどりつく・・・そして衝撃的なラスト。      

この映画はいわゆるクライム・サスペンスという体裁を取り、それなりに成功しているが本当Photo_5 のテーマは「父親、兄、弟」の長年に及ぶ愛憎、確執・・つまり「カインとアベル」がモチーフになっていると思った。(「エデンの東」もまさにそうだったが)兄のアンディは長男として勉強、就職すべてに努力してきたが幼い頃から父親に愛された記憶がない。それどころか父はいつも頼りなく出来の悪い弟ばかり可愛がってきたという強い思いこみ(事実かも)を持っている。自分は他の男の子どもではないかと疑いまで持つが、ほっそりとした美男の弟に対して醜く太った顔形は父親にそっくりだ。    

その兄も「人生の勝ち組」に入り、美人の妻を得ても、そのための日々のストレスを解消するために実は「裏の生活」で大金を使っており、会社のカネを使い込んでいる。しかも妻は弟ハンクと隠れて逢瀬を重ねていた・・(これらは中頃から徐々に明らかになるので、最初なぜアンディが強盗を計画する必要があるのか??だった)。 「自分が手も下さず弟の窮状を利用して強盗を実行させる」兄のエゴ、情けない弟の兄への従順に同情しながら観ていたが、次第に破滅に突き進む兄のアンディが哀れになってくる。                                

Photo_6 「負け組の弟に勝てないモノ・・父からの愛、容姿、優しい素直な性格etc」を持つ弟への憎悪が弟を実行犯にしたのだと解釈する人もいるが、私はそうは思わなかった。幼い頃からいつも慕い頼る弟への兄としての愛情は最後まで消えなかったと解釈した。(最初は弟への悪意もあったかも知れないが)その後の彼の破滅的行動は自分自身をまもるためだけとは納得しがたいから。そしてラストの父親の衝撃的な行動・・これは愛情からか憎悪からか、未だに分からないでいる。                       

兄役のフィリップ・シーモア・ホフマン、名優です。「カポーティ」の時も唸らされました。弟のイーサン・ホーク、中年になって老いばかり目立つショボい俳優になったが(これは役のせい?)、絶対にワルの中年男にはなれないけど、中年俳優としてそれなりに居場所ができそうです。     

そして最後に父親役のアルバート・フィーニー。まさかこういうキャラクターの俳優になるとは・・「エレン・ブロコヴィッチ」の時もそうだったが、存在感ばっちりの老名優になっておられます。(さすがイギリス人俳優)  下の写真はオードリー・ヘップバーンと共演した「いつも二人で」。若くてイケメンだった頃。Photo_7                  

韓流にはまる日々・・・毒気にあてられた「私の男の女」

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韓国ドラマ・視聴率の女王と呼ばれる人気脚本家のキム・スヒョン氏の作品についてはすでに「拝啓、ご両親様」「母さんに角が生えた」を見てきた。「出生の秘密、理解しがたい三角、四角関係、果てしない復讐劇、異常なまでのむきだしの感情表現、偶然の乱発、ご都合主義、あらゆる非現実な物語の展開・・など韓国ドラマにみられるこのような要素を排したい・・・」ということで書かれている彼女のドラマはやはり秀逸なものである。         

そこで今回見たのが「私の男の女」。このドラマは始まりこそ10%前後であった視聴率がじりじりと回を重ねるごとに上昇し、最終回は40%を越えたという話題作だ。          

Photo_2 ものがたり:大学時代の彼と結婚し、息子をひとり得て専業主婦として幸せに暮らすジスは性格も優しく素直で家事も完璧にこなす理想的な妻。しかし高校時代の親友ファヨンの出現(アメリカで整形外科医をしていた)で突然、その幸せが崩れる。大学教授で堅物の夫ジュンピョがファヨンとまさかの恋に落ちてしまったのだ。人目を盗んでの不倫も早々にジスの姉のウンスに見つかってしまい、ここからお決まりの修羅場が始まる。                                                      周囲は「こんなことは男だったら一度はあること」とやっきになってふたりを元の鞘に収めようとし、夫ジュンピョもひたすら「出来心」だと詫びをいれるが一方では愛人ファヨンにも曖昧な態度をとり続け、とうとうどうしても許せないジスに家から追い出されるという格好で愛人との同棲が始まる。   

Photo_3 ファヨンはキャリアウーマンとして働き、その間、夫に自殺され、さらにカネに卑しい母親や兄弟の面倒もみてきたため「もううんざり。これからは男(夫)に食べさせてもらって主婦業をしてゆっくり暮らす。」ということでジュンピョにジスとの離婚と自分との正式な結婚を迫る。大学での講義の準備、セミナー、論文などで忙しいジュンピョは家では書斎にこもったまま、お茶ひとつ入れられない家事生活の自立のない男。ジスの献身によって何から何まで完璧に面倒を見てもらい、それが当たり前となってきた。ところがファヨンは家事は全くできず、何かにつけて有能主婦ジスとの比較をされて(いるようで)ふたりの「愛によって成立している生活」は絶えずジスの影に脅かされる2.5人の生活に思われてきて精神的に不安定になる。 ジュンピョもまともな食事にありつけないどころかファヨンの情緒不安定に右往左往させられるが、自業自得であるから仕方がない。しかもこれらが大学にもばれ、昇進にマイナスになると告げられ落ち込む。

ジュンピョの「週1回息子に会う日」「息子の誕生日」などと口実をつけ(ジスが嫌がるのに)もとの家に行き、ジスの手料理までたらふく食って帰宅、ジスが渡した離婚届も出さずにいる優柔不断さ。さらにジュンピョの実家(資産家)は情けない息子ジュンピョに何ひとつ残さず、全Photo_5 ての資産を孫に相続することを告げる。そして決定的な事実が明らかになる。「ジュンピョが内緒でパイプカットをしていた。ファヨンがこどもが欲しくて病院に通っていることを知りながら。」ファヨンはとうとうジュンピョと別れ、再びアメリカへ。ジスは料理の才能を活かして小さなサンドイッチ店を開いて再出発する。・・とまあ、その間ジスとジュンピョのやりとり、ジュンピョとファヨンの「中年の愛の生活」(これがすざまじい愛憎のやりとり)、親友ジスとファヨンの関係、ジスの姉夫婦の関わりなど次から次へとリアルなセリフ、シーンが続き、一気に見たがその後どっと疲れた。                                       

*韓国では「姦通罪」があってこの場合ジスは夫を告発できるが、当事者のみならず親戚にまで迷惑をかけるため現在では滅多に「姦通罪」の適用はないという。            

*キャリアウーマンのファヨンはあまりにも多くを求めすぎた。「法律上の妻の地位」「贅沢に暮らせる財産」「子どもを生む」「料理もジスに負けない位に熟達する。」そんなものなくても「中年の恋の成就」と「ふたりだけの静かな生活」だけで満足すれば良かったのに。この人、ジュンピョへの愛は実はジスへの対抗意識だったような気がする。                                         

*生真面目なジスが夫の浮気(しかも親友との)を知ったら自殺するのでは」と周囲を心配させたが、彼女は最もきちんと従来の日常生活を続け、将来を考えて再起した。これは息子(小学高学年)の存在が大きい。高校時代、ファヨンのように成績もそんなに良くなく普通で、ファヨンへのライバル意識もないから要らぬプライドを持ちすぎないのが利した。                                   

*情けない男ジュンピョ。「妻との安定した生活を捨て、大学でもハンディを負うことになった。それほど君を愛しているのに。」といっても「それに関してあなたは何一つ決断しなかった。ただ成り行きでそうなっただけ。」とファヨンに罵倒される。それは事実なのだが敢えて彼の弁護をすると「職場、社会的地位、資産家の長男、プライドetc」と持つモノが多すぎた。人目を気にせず居直りさえすればたとえ働く女でも、女の方が身軽なことは確かだ。  

Photo_4 *このドラマ、上手くできていてジスの姉さんのウンスがすごい強い女性(腕力と向こう気が)でファヨンとつかみ合いの大げんかはするわ、(視聴者のいいたいこと)をすべてファヨンに言ってくれるので見ている者のストレスが溜まらない。なんせ夫を取った上に居直っているファヨンは勝者、ジスは敗者だから。ウンスはこのドラマで「韓国の姉(オンニ)」として女性たちの人気を集めたそうです。          *どうもこの手のテーマは私には苦手。最後によく考えると「働く女は欲張りで、自己主張しすぎ。専業主婦の方が人間ができている。」という脚本家の女性観が垣間見えるようにも思えた。

風の強い日・・・落ち葉の中を歩きながら

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朝から病院へ行く。従来はバイクかクルマを使っていたのだが、ここのところ体重が急増、そんなに食べていなくても一日中家にじっとしている当然の結果である。そのため今日の通院も徒歩。紅葉したケヤキの街路樹がさかんに落葉を降らせる道を歩くのは気持ちがいい。旧い団地も、都市再生機構(もと住宅公団)の再開発とやらで老朽化した建物を大手ゼネコンに丸投げしUR賃貸住宅や分譲マンションとして新築されている。それまで団地のあちこちや周辺にあった山地?なども民間住宅会社に売り払われたため、至る所に新しい一戸建てが建ち様相を一変しているので長く住んでいるのに、道に迷う有様だ。この大規模団地の変貌ぶりも小泉内閣の規制緩和の結果だと思うと腹立たしい。洒落た住宅が並んでいても、以前ののんびりした空間の多かった時代が懐かしい。                   

往復1時間ほど歩いて歩数約5千歩強。帰宅してさてブログの更新をとPCの前に座るが、昨夜1時すぎまでU21のサッカー・対中国戦を見ていたのでテーマも考えていなかった。従って今日のテーマは広州スポーツ大会・サッカー1次リーグ初戦。日中関係悪化の中での試合U ということで、会場は装甲車や武装警察官まで配備してのものものしい警備の中で行われたが結果は3:0と日本が勝利した。中国選手はほぼ全員近くが1.8m以上という長身であったが結局は日本の技術が上回った試合だった。とくに終盤何度も押し込まれ、危ないシュートも打たれたがディフェンス陣の健闘でこれを凌いだ。                       

この大会の年齢制限は23才以下に加えてオーバーエイジ(23才以上)3人まで出場可能ということだが、関塚監督は大学生5人を含む全員をU21で選出、しかもほぼ全員がJの試合にも出ていない若手ばかり。その理由は「あくまで2年後のロンドン五輪を見据えているから」だということだ。(五輪の年齢制限はU23、そのためには現在21才がぎりぎり)   

さらにアジアでの最高タイトルは何といっても来年1月から始まるアジアカップだから(コンフェデレーションズカップという世界の舞台にも3位以上が出場できる)日本以外でもこちらを重視している国々が多い。しかも現在Jリーグは最終節に向かう大切な時期であるため有望株と言われるU21のJリーガーは全員来ていない。トルシェ氏をして「グループリーグで勝ち上がってもトーナメントはまず無理だろう」いわしめる戦力で果たしてどこまで戦えるか、ある意味楽しみではある。ザッケローニ氏も観戦、若手には将来のフル代表選出への大きなモチベーションになる。ザック氏って熱心な監督さんなんですね。ジーコなどオフの時はブラジルに帰国して自らがオーナーであるサッカースクールやカーニバルなどの方に熱を入れていた。彼は選手の発掘など全くと言っていいほどしなかったから。     

グループは違うが韓国vs北朝鮮戦は0:1で北朝鮮が勝利。北朝鮮はこの大会での優勝を狙って登録選手20人中11人が南ア出場代表選手を送ってきている。韓国監督ホンPhoto_2 ミョンボをして『まるで大人と小学生の試合のようだった。』 しかしグループリーグ4チームのうち2チームがトーナメントに出られるのだから韓国はまず勝ち上がるでしょう。ホンミョンボ監督に期待し、ぜひとも日本代表との試合が見られることを願っています。                               

ところで今朝の毎日新聞に楊海英氏(静岡大・人文学部教授)の記事。         『中国で高まっているナショナリズムは”中国国民”のものではありません。各地でデモをしているのは漢民族です。他の民族は彼らの凶暴なナショナリズムがいつ自分たちに向けられるかと恐れています。ラサやウルムチの暴動は日本でも知られていますが、漢民族以外の少数民族は民族独自の文化や言葉を守ろうとすると「民族分裂主義者」として処罰されるのです。他民族を支配しながら主張するナショナリズムのいびつさに当人たちは気づいていません。新聞や知識人たちはアヘン戦争以前の世界大国だった中国への復帰を書き立てています。「尖閣諸島」のみならず、「琉球回収、沖縄解放」「モンゴル(人民共和国)回収」など東アジアの大半の回収を煽り立て始めています。ノーベル平和賞を受賞した劉暁波さんはこの風潮を厳しく批判しています。』ちなみに楊氏はモンゴル自治区出身の人である。貴重な記事だった。

いよいよゴールが見えてきた・・・Jリーグ・第29節

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プロ野球日本シリーズの連日の熱戦に隠れてTV報道もあまりなされていなかったが、いよいよ最終34節まであとわずかになってきた。当然のことながら上位陣は今期優勝の行方 、とりわけ鹿島アントラーズの3連覇(史上初)なるか、トップ・スリーに入ってACL(チーム・W杯)への出場資格を手に入れられるか。一方下位チームでは1部残留をかけての熾烈な戦いが行われている。トップ2チームの直接バトルは1:0と鹿島の勝利(ゴール・マルキーニョス)に終わったが、まだまだ名古屋との勝ち点差は8と大きく(名古屋60、鹿島52)残り5試合全部勝つつもりでないと優勝はむつかしいだろう。                            

ガンバはFC東京に1:1と引き分け勝ち点1に終わり(合計50)、ここで3点取っておれば鹿島と並んでいたわけだからこのドローは大きい。さらに後ろに”カンダタの糸”のように川崎(49)、セレッソ大阪、横浜マリノスともに48)が続き、予断を許さない状況である。しかしここにきてガンバにもうひとつガッツが感じられないのはどうしたことだろう。試合もFC東京に押し込まれる時間が長かった。(U21・アジア大会に欠場させてまで宇佐見を温存しているのに)                                                     

下位では2季ぶりに柏レイソルの1部昇格が決定(写真上)、ベルマーレ湘南と京都パープ ルサンガの降格はほぼ確定。あとひとつはFC東京とヴィッセル神戸が同点で続いている。京都は既に2部降格を前提にしてクラブのリストラを敢行、年俸の高い柳沢を戦力外として解雇した。柳沢はプロデビュー後、長年プレーした鹿島から2008年京都に移籍しこの地で骨を埋める覚悟であったため、大きなショックを受けていると報じられた。柳沢といえばドイツW杯・対クロアチア戦でのシュートミス(子どもでも入るような)で長く世間から批判され続けてきた。(というより私にはあのプレーで記憶に残るひとりになった)みかけが優男(やさおとこ)である上にFWでありながら自らシュートせず(ゴールマウスの前ですら)味方にパスしてしまう消極性(ゴールへの執念が感じられない)?がファンでない者には「自分で打てよ。何してるんだよ。」とストレスを募らせる選手だったが、献身的な守備、落ちない運動量、オフ・ザ・ボールでの動きの良さなどでファンも多かった。年齢的にはまだまだ(33才、FWとしては厳しいが)なので何処かで現役を続けて欲しい。                           



広島vs浦和戦での佐藤の90分でのシュート、 殆ど角度のないところからの思い切りのよいシュートだった。この一戦は浦和が先制点Photo_5 したあと、李と佐藤の2ゴールでひっくり返したもので、ナビスコ準々決勝戦での怪我以来のベテラン佐藤の復帰は広島の選手たちの大きな拠り所となるだろう。                


追記:アジア・スポーツ広州大会が始まった。サッカーU21が一足先に中国に向かったが(開会前からリーグ戦が始まるため)現在までいろいろなトラブル、アクシデントが起こっている。(今日、第1戦・対中国)まず到着早々広州空港で荷物のベルトコンベア故障のため1時 間半待ちぼうけをくらって疲労、その後の時間が押して当日の練習時間が殆どなくなった。(延長を申し込むも拒否され)さらに宿舎は、なぜか韓国チーム、中国チームと同宿。(同一リーグのチームとは極力一緒にしないのが普通)そして大会の公式ボールがなぜか韓国製のマイナーなもので、いきなりの日本は未だ使ったことがない。トドメは試合の行われる広州スタジアムでの練習(下見)にはスパイク、公式ボールの使用禁止。これでは芝の深さ、ボールの感触、重さなど一切分からないままに本戦に臨むことになる。全てが故意でない偶然と思いたいが「尖閣諸島」で大荒れの現在の日中関係が関わるとしたら「ゲームはまず公平が大前提だろ。そこまでしてもし勝っても、その勝ちは値打ちないよ。」といいたい。中国はようやく最近になって「カンフーサッカー」と世界からひんしゅくを買ったラフプレーから脱却しつつあるが「アウェーの洗礼」をする国ほど世界からリスペクトされないということを認識してもらいたいものだ。私は決して反中国派ではないのだけれど。

ひねもすウツウツの日・・・TVスポーツ番組を観ながら・・

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昨日は何か落ち着かない一日だった。一日中家にいると1000歩も歩かない日もあるので、今日は昼から「散歩がてら買い物に」と予定していたら3時からJリーグのG大阪vsFC東京が放送されることがわかり急遽予定を変更。ところがこれがパっとしない試合で1:1のドローに終わる。                                                  

気分が晴れないまま(サッカーだけのせいではなく最近心身ともに不調)、夜は韓ドラの残り2枚(4話分)を見ながら フィギュアスケート・フリーを見た。フィギュア女子は安藤美姫がキレキレの好調、後半に5回のジャンプを決め(点数が高くなる)史上初ということで、1度だけ3回転が2回転になってしまったものの大きなミスもなくSP3位から大きく飛躍して優勝した。

彼女はいざというときに怪我や好不調の波も大きいが今期は大いに期待できそうだ。彼女に してやられた感じ?の後続の鈴木、長洲未来  がミスだらけとなり結局SP1位の長洲は4位に転落してしまうし、北京グランプリ連続2連覇を狙った鈴木も目的達成できずに終わった。ちなみに長洲は現在は日米の二重国籍で大会にはアメリカから出ている。両親は在米日本人だが、いってみればアメリカが育てた選手だから20才になってアメリカ国籍を選んだとしても自然なことであろう。                                          

キム・ヨナというアスリートを有しながら後続が出ない韓国。スポーツや芸術にカネをかけない日本に比してスポーツ振興予算に巨額を費やしているというのに意外にフィギュアの層は薄いようだ。キム・ヨナも「引退」をにおわせた時期もあり、そうなるといっそう寂しくなる。アジア人に最も向いているというスピードスケート・ショートトラックに特化してソウル郊外に巨大スケート場(年中滑れる)を作り、選手を育成して、バンクーバー・オリンピックではメダル数11個(金6)という快挙を果たしたのにフィギュアの方は有力なポスト・キムヨナがいない。(アリーナ建設は全面的にサムスンがバックアップ)浅田真央も現在、ジャンプの立て直し中(今までの飛び方が新基準に外れ、バンクーバーでも大きなハンディとなった由)、再びのふたりの活躍を期待する。                                           

男子は小塚が圧倒的に優勝、高橋に続いて2大会優勝である。高橋のダイナミズムに対して小塚はあくまでエレガント、そのパフォーマンスは華奢な身体の指先までが美しい。今期、シニアデビューした羽生結弦も楽しみ。プロ野球・日本シリーズ第5戦は15回の総力戦でも決着がつかないまま場合によっては8戦目もありということになった。TVはスポーツとニュース以外殆ど見ないひと(ブログ主)にとっては楽しみが増えました。Photo_4                                            

やっぱりおにぎりは美味しい・・・「かもめ食堂」

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最近、韓国ドラマをみていたら日本風のおにぎり(海苔巻き)が出てきたので驚いた。日本からの帰国生が日本食を流行らせたこともあるらしいが、映画「かもめ食堂」(2006)も公開されPhoto_3 たのだろうか。今まで見たドラマでイルシク(日本式)といえば大抵にぎり寿司を食べていたので三角おにぎりが登場したのは初めてだ。ネットで調べてみたら、少し韓国風にアレンジしたおにぎりがいろいろ売られている。中身はキムチはもちろん、ごはんはごま油などを入れ味付けをしているのが多いらしい。(写真下:ソウルのかもめ食堂)                                  
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映画「かもめ食堂」(2006/原作・群ようこ、監督・荻上直子)は出演者もほぼ女性のみ。  
Photo_11 ものがたり: サチエ(小林聡美)は東京でのOL生活をやめて知人もいないフィンランドのヘルシンキに来て、たったひとりで「かもめ食堂」という小さなレストランを開いている。レストラン(食堂)はいつもがらんとして客が来ない。メニューは主として日本食のお にぎりや鮭(鱒かも)の焼いたのなど。             

ある日、本屋で日本人旅行者とおぼしき女性からいきなり『ガッチャマンの歌詞全部知ってたら教えて下さい。』と声をかけられる。女性の名はミドリ(片桐はいり)、しかしサチエも歌詞を全部は思い出せない。ミドリはOLを辞めて『どこか見知らぬ土地に旅をしよう』と目をつむって世界地図を指さしたのがヘルシンキだったのだ。ミドリはサチエの家に泊まり彼女の食堂を手伝うことになる。そして希少な客である日本のアニメファンの少年に歌詞を教えてもらい、少年は自転車で毎日のように来店、VIP扱いでコーヒーをタダで振る舞われる常連となる。                        
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またある日、町で浮かぬ顔の日本人女性のマサコ(もたいまさこ)と出会う。マサコは長年の両親の介護を終えフィンランドに来たのだが旅行社の手違いで荷物がまだ届かない。荷物が届くまで彼女も食堂を手伝い始める。しかし一向に客が来ないので窮余の一策(というか暇を持てあまして)でシナモンロールを焼くと、その匂いにつられて客が増え始めようやく食Photo_4 堂繁盛のうちに映画は終わる。        

この間いくつかのエピソード(夫に捨てられた女性、食堂の前持ち主のおじさんの話など)が入るが、ストーリーは極めてシンプル。舞台が北欧の果て?のフィンランドであることがこの映画の成功のカギと見た。(北緯60度、サハリンの北端をもう700kmほど北へ行ったあたり)                        

フィンランドは日頃、せわしない会社勤めにウンザリしたOLたちの現実からのトリップ願望 にぴったりの土地だ。ヘルシンキは少し寂れたようなたたずまいの静かで控えめな美しい都市だ。マサコが近郊の森に入り、色とりどりのキノコをどっさり採集してくるシーンなど『ああ、私もやってみたい。』と思わせられる。   Photo_9                              

かもめ食堂のおにぎりは大ぶりで如何にも美味しそうだったし、鮭の切り身の焼いたのは思わず『こんな立派な切り身、滅多にないよ。』というシロモノだった。ストレスなく見られる癒し映画としてはgood。               なお同じスタッフで作られた「めがね」は舞台が与論島で海のきれいなのんびりした土地柄だが、やはり同じ日本に属するということでもひとつ気分転換にならず、やはりフィンランド「かもめ食堂」のほうが良い。(「かもめ食堂」Photo_7 のメニューたち:写真左下)

韓流にはまる日々・・・ドラマに出てくる食べ物たち

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風邪を引いて体調を崩している身にとっては①今、一番食べたいものは            

* あわび粥(写真上)・・・風邪を引いたり病気になると必ず作ってあげたり、お粥屋さんでテイクアウトして買ってきたりします。太い魔法瓶の中に入れて持って行ってあげたり。あわびは日本でも高価なモノ、握りのネタでも「時価」が多く滅多に口に入らないが、しこしことした歯触り、クセのない味、さぞや美味しいお粥になることでしょう。ただし貝類は煮れば煮るほどちぢんで固くなるのでそのあたりの調理法はどうするのかなあと思います。               

*サムゲタン・・鶏一羽まるごとお腹をくりぬいてなつめや薬味などを詰め込み、ことこと長Photo_2 時間煮込んだもの。好きずきに塩こしょう、薬味をつけて頂きます。ドラマを見ていると巨大な鍋で家族ひとり1羽づつ作っていました。(写真右)                             

②毎日の食卓に出てくるモノ          

*チゲ・・日本のみそ汁といった感じでジャガイモ、カボチャなどなんでもある野菜を大切りにして煮込み、コチュジャン、トウガラシで味をつけた汁物。豆腐を入れるとトブ・チゲになります。朝、それぞれにご飯をよそい、スプーンで汁をすくいながら食べます。トブは昔貴重品だったらしく、刑務所から出所するとき必ず丸ごと食べさせて祝ってあげます。(潔癖性の人Photo_3 間にはちょっとこの食べ方は抵抗あり)おかずは冷蔵庫に保存してある常備菜みたいなものを幾皿も並べてこれも共箸で食べる。(共箸は食べ物が傷みやすいと思うのだけれど?)以前、韓国人の少年が「日本に来て美味しかったものは日本のみそ汁。」と言っていたのでチゲはさほど美味しくないのだろうか。作り方はすごく大胆だが、汁物のダシは煮干し、干しタラ、干し海老など海鮮類が多い。牛肉を刻んで入れるのはごちそうの時。                                        
*ヌルンジ・・お焦げ汁。おせんべい状のお焦げをフライパンで作り、そのまま食べたりスープに入れる。(写真左下)
*クッス、ウドン、ラーメン・・クッスはうどんよPhoto_9 り細めの韓国独特の麺類で「悲しみよさようなら」の主人公がクッスの町工場を再興する話で、松の実、ドングリなどのクッスが出てきた。 結婚式には必ずクッスを食べるので「クッスを食べる=結婚式をあげる」の意味があるそうです。ウドンはクッスより太い日本式のもので屋台などで食べているが味は化学調味料で日本のモノより落ちるそうです。                                       

*オデン・・屋台といえばこれ、というほどよくPhoto_5 出てくる。それも薄めのはんぺんを波状に指したモノのみ。あまり美味しそうじゃない。     

*キッパ・・日本では海苔巻きというモノ。ただし家庭で作るのを見ると、具がとても多い。人参、青野菜、玉子、ソーセージetc。日本のような酢メシではない。               

*豆もやしスープ・・「またか。ウンザリ。」などPhoto_6 というセリフと共に出てくることが多いが、牛肉の細切れでダシをとることもあるそうです。                

*ビビンバ・・金属ボールにごはんを入れてコチュ、じゃこ、ナムル、キムチなど何でも入れてかき回し、それぞれスプーンで掬って食べる。お行儀は悪いが一度やってみたい。そうそうごま油は必ず入れる。(これは他の食べ物にもほとんど)                      

*ジャージャー麺・・黒っぽいものをかけてPhoto_11 こねまわし、口を赤黒くしながら食べます。これ、日本にどうして入ってこないのでしょう。   

*トッポキ・・・若い人の好きなスナック風の食べ物。太いパスタのような餅に赤いたれをかけフライパンで炒めます。近所のスーパーにあったので作って食べてみたが特に美味しいモノではなかった。韓国ではお馴染み、定番ということで愛されているのでしょう。         

*焼肉・・ふつう外食で食べるのは豚バラが多く(サムギョプサル)、カルビ(牛肉)は高価で贈り物などに使われているようです。

*牛骨スープ・・これも元気を付けるためにオモニが家族のために作ったりする。シジャン(市場)で5~6センチにぶつ切りした牛骨(高価)を買ってきてことこと煮込み、濁ったスープを塩こしょう、薬味で食べるようです。(写真下・ぶつ切りの牛骨)       
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③特別な日に食べるモノ・・*わかめスープ・・必ず出てきますね。誕生日の朝に。(韓国ではわかめが希少品だったとかでごちそうになる。)山ほどわかめを入れるのでびっくりします。これも牛肉、海鮮でダシをとるのが上等とか。                        

*イシモチ・・日本では何でもない大衆魚ですが、韓国では高級魚。贈答品によく出てきまPhoto_23 す。                         

Photo_8 *ソンピョンなどのさまざまな餅・・ソル(正月)やチュソク(お盆、秋夕)などにお供えとして使われます。とくにソンピョンというお餅はチュソクには必需品。                  

*チジミなどの焼き物、揚げ物。・・・野菜、粉ものなどさまざまな天ぷら状の揚げ物が並びます。女性たちが何時間もかけて作るお供えもの。Photo_19                                                     

③ 私(ブログ主)がきっと食べられないと思うモノ。*ドジョウ汁・・ドジョウを水Photo_20 煮してすりつぶし、どろどろにしたモノ。手間がかかるためかとても珍重されるお料理です。Photo_17            

*トンソク(豚足)・・形はそのものズバリ。妊婦がよく亭主に「屋台で買ってきて。」とねだります。                                                      Photo_18                                                  

*スンデ(腸詰)・・豚の腸にモチ米、野菜、豚の血などを混ぜてつめたソーセージ。韓国でも「私はイヤ」という若い人がいるようです。                            

④ その他、ドラマを見ていて・・*水は必ず冷蔵庫に保存したモノを飲み、蛇口から飲まない。向こうの冷蔵庫には「水入れ場」がついている。水道の水質がわるいのか?。        

*お客さんや一家団欒で出てくるのは必ず果物を切って(何種類も)フォークをつけたもの。クッキーやおせんべいなどは見たことなし。(ケーキはあるけれど)日本より何倍も果物摂取量が多い国だとのことです。                                      

Photo_25 *焼酎を頻繁に飲む。女性でも何本も空ける。アルコール度が日本のより低いのかも?   

Photo_22 *マッコリ・・地酒で特に田舎で飲まれているようです(どんぶりで飲む)。ぜひ一度飲んでみたい。                                                   

*キムチ・・白菜に真っ赤な薬味をつけてこね回して作っています。そのまま割いて口に入れることもあるので浅漬けなんですね。書いているうちにお腹が空いてきました。そろそろ 何か物色しにキッチンにいくことにします。(写真下:ごちそうといろいろな餅。こちらの餅は上新粉で作るのが多い。)Photo_21

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ナビスコカップ2010・・・ジュビロ磐田とサンフレッチェ広島の激闘


満員の国立競技場、素晴らしい激闘だった。前半36分に前田の折り返しを船谷がヘッドで決め磐田が先制。その後広島が2得点を奪い逆点したが後半終了間際にCKのこぼれ球を前田が拾ってゴール。15分ハーフの延長は終始磐田が主導権を握り、相手陣営に入り込み何度も好機をつかみ前半で2点追加、終了間際にに槙野が得たPKを自ら蹴ったがこれをベテラン川口が止め、結局は5:3という結果でジュビロ磐田が勝利を掴んだ。(下:今やナビスコカップの名物となったスタンドの”コレオグラフィー” 磐田、広島) Photo_7   
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広島が1点のリードを守り逃げようと(ペトロヴィッチ監督談)後半80分頃から守備に傾き始めたころから形成が逆転し、磐田はすかさず猛攻撃、広島のディフェンスラインはずるずると下がり、自ゴールマウス前での苦しい応戦となった。最後まであきらめずに粘った磐田の勝利だったといえる。双方、中心選手を欠くという戦いだったが(広島・・佐藤、磐田・・駒野)、若手、ベテランがひとつになってよく戦った気持ちのいいゲームだった。佐藤(FW)の代わりに出番がきた李忠成も1ゴールあげて存在感を示したが、やはり磐田FWの前田遼一にはまだまだ追いつかない。残りのリーグ戦で良い結果を出し続けて、代表に定着して欲しい。      

この試合のMVPはもちろん前田遼一(2ゴール、1アシスト)現在リーグ戦でのゴールランキング3位。小学校6年生までロスで育ち、暁星中、高(名門進学校?)から慶応に進学が決まっていたのを13チームからオファーされジュビロからプロデビューした選手。リーグでの活躍の割には代表に定着しなかったがザッケローニは彼を韓国戦でフル出場させており、今後の活躍が期待される。                                         

お互い、力を出し尽くした試合だったためか広島の選手たちの顔も明るく、互いに健闘を称え合っていた。広島は「自前で選手を育てる点でのトップクラス」のクラブである。こういうチームが活躍することは日本サッカー界のレベルを引き上げるという点でとてもいい傾向である。最後に槙野のPKを止めた守護神・川口もまだまだ「2014・ブラジル」を目指して活躍してほしい。  

プロ野球・日本シリーズ第3戦・・・渡辺俊介の完投

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昨夜から風邪気味で体調悪く従って気分もすぐれず、ぐずぐずのろのろと過ごした一日であった。滅多に見ないプロ野球、お気に入りの俊介が先発だったので何となく見てしまった。(他のことをしながらチラチラと)野球知らずの私ではあるが数人のお気に入りの選手があちこちの球団におり、彼らが出ていると何となくそちらを応援してしまう。俊介他、川崎、松中(以上ソフトバンク)、稲葉(日ハム)、まあくん、岩隅(以上楽天)など。             

俊介は今期、一時ファーム落ちしながらここまで復活した。世界一といわれる低い(地上3センチ?)アンダースローは球速がないから(90~120km)打ち取られたら終わり、従って「上 手く打たせて取る」「変化球を駆使して三振を奪う」を繰り返してきた。身体に大きな負担が かかる投球スタイルは厳しいフィジカルトレーニングを要し、変化球を投げるために多くの先輩たちに教えを乞うてきた。そして何よりも彼には里崎という相棒がいる。(9月、ファーム落ちした時も里崎が怪我で不在だった。)里崎は俊介の調子を知り尽くしており、フォームがくずれだすと『頭と腕が離れてきた』『フォームバランスがくずれている』とサインを送り続けて俊介を支えている。 

「今回、第2戦での中日打線は、早いカウントから打って出ていた。相手の積極性を逆手にとって空回りさせた・・・リードした里崎は「思い切り投げなかったことが」が勝因と説明する。ふたりして2軍落ちした機会に話し合った結論は”力んで良いことはない。”だった。」(毎日新聞11/3朝刊)                                               

俊介はドームが苦手だ。ドームでの無風状態では微妙な変化球が活きない。海風の球場、マリンスタジアムであったことも(どの程度吹いていたのかは知らないが)、心理的なアドバンテジになったことだろう。そして味方打線の援護、ルーキー清田、ベテラン井口のヒットが出たときは全くスカッとした。今夜、ロッテはホームでもう一戦勝って優勝に王手をかけて欲しい。Photo_3

デンゼル・ワシントンを追いかけた日々(その3・完)

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1993年、デンゼルは私にとって最も輝いていた年であった。「ペリカン文書」に続き「フィラデルフィア」「から騒ぎ」はいずれもデンゼル・ワシントンの青年時代の金字塔となる作品である。(これらが彼の30代の最後の作品となる。)                         

「フィラデルフィア」(監督 ジョナサン・デミ)・・大手法律事務所で働くアンドリュー・ベケット(トム・ハンクス)は辣腕の売れっ子弁護士、職場でも他の弁護士たちから一目置かれる存在であったが彼はHIV感染者であった。(現在ではHIV保菌者でも、生涯、発病しなくてすむ薬が発明されている由。)さまざまな症状が現れ始め、とうとう事務所を解雇される。(今までさんざん貢献してきたのに)感染力の弱い病気であり、普通の社会生活、家庭生活ではまず感染しない。弱者を守るべき弁護士事務所であれば感染者と共生していくことは当然の社会的義務であることから、彼は元勤務先を相手取って訴訟を起こす。                

しかし、かっての仲間も彼Photo_2 から離れていき、孤立無援の闘いとなる中で、ある日図書館で顔見知りの弁護士ジョー・ミラーに出会い、協力を依頼する。新婚で赤ん坊が生まれたばかりのミラーは最初は断るが、とうとう彼の援助をすることを決意、ここからふたりの法廷闘争が始まる。・・・・「彼が弁護士として無能でミスを繰り返したから解雇したのであって、HIV感染が理由ではない」とあくまで主張する事務所側との厳しい法廷闘争。ミラーもまた「彼もゲイ、感染者じゃないのか?」と周囲から冷たい目を向けられる。一方アンドリューの病気は次第に進行し、ラスト、ミラーが「病気を理由の解雇は不当」の勝訴の報告を病院のベッドで聞いたアンドリューは家族や友人に見守られながら静かに息を引き取る。・・・          

アンドリューを演じたトム・ハンクスはアカデミー最高主演男Photo_3 優賞、ベルリン国際映画祭など多くの賞に輝いた。その迫真の演技は見る者の胸を打たずにおれないほどだった。デンゼルは迷いを持ちながらも自らの良心と正義感で最後までアンドリューを支える、まさにはまり役。                      

タイトル「フィラデルフィア」はアメリカの(というより世界の)民主主義の発祥の地、この地で発せられた独立宣言の精神はフランス革命の「人権宣言」に受け継がれ、多くの流れとなって世界に広がった。映画のなかでも「インデペンデンス・ホール」や市庁舎の塔に掲げられたウィリアム・ベンの銅像がエンドロールで何度も俯瞰されるメッセージ性の強いドラマである。(写真下:市庁舎と独立宣言の発せられた「インデペンデンス・ホール」)                         
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「から騒ぎ」はシェイクスピア戯曲の映画化。イギリスで最もシェイクスピア狂と言われるケネス・ブラナーの監督・出演作品である。(シェイクスピア作品の中で唯一の喜劇)       

Photo_6 舞台はイタリア・トスカーナ地方。(緑の美しい田園風景は、実はアイルランドで撮影されたとのこと。)デンゼルはアラゴン王国の王子で異母弟がキアヌ・リーヴズ。出演者はほとんどがイギリス人俳優。アラゴンの王子がアフリカ系とは歴史的に??だが(「オセロ」がムーア人・黒人になっているのは有名だが、「オセロ」でムーア人=黒人であるという誤った認識をシェイクスピアは世界中に植えつけたといわれている。ムーア人(イベリア半島でのイスラム教徒の呼称)すべてが黒人ではない。)デンゼルは超かっこよくこの役を演じ、他の俳優たちを圧倒した。その後デンゼルの映画はいくつか見たが彼の「青春の輝き」は次第に失われ、太り気味の”何もかも経験してきた”中年俳優に転身、まさにそのキャラで演じた「トレーニング・デイ」(2001)の悪徳刑事役は最悪、しかしこれで彼はようやくアカデミー最高主演男優賞を得たのである。

サッカー・第28節・・・「下位チームの健闘」

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プロ野球日本シリーズの話題に押されて、スポーツ番組でも情報不足の今節でしたが残り7節ともなると上位チームは3位までに入りAFC(クラブチーム・ワールドカップアジア予選出場資格)への出場権を獲得すること、下位チームは降格をかけての(ワースト3位が入れ替え)ラストスパートに入りました。                                      

京都パープルサンガ、湘南ベルマーレ(ここは台風余波で試合中止)は今後全勝しても昇格がむづかしく?、ヴィッセル神戸、アルディージャ大宮(湘南との試合中止)、FC東京がその上でしのぎを削っています。FC東京は清水エスパルスに勝ち、ヴィッセルはガンバ大阪に4:2で完勝、何とか降格を免れようと意地を見せました。残り6戦ひとつも落とせない厳しい戦いが続きます。上位は名古屋グランパスのダントツ1位は揺るがず、ストイコヴィッチ(ピクシー)は来年の契約も済ませました。続く鹿島アントラーズは新潟の勢いに負け、ガンバも神戸 に負けたため同点2位(勝ち点49)、川崎フロンターレ(46点)、セレッソ大阪(45点)に僅差で続かれ、まだまだ3位の地位は安定していません。                    

浦和レッズがモンテディオ山形に1:0で負け、かってのアジアの勇者は落日の日々を迎えています。J最強のサポーター軍団もこうなると次々とスタンドを去り、今節最少の観客数、スタンドは寒風吹きすさんだ。(写真上:サポーターに挨拶するレッズ選手)とにかくブッフバルト監督辞任以後、内部のトラブル、監督の更迭が続き、トゥーリオや阿部も去った。クラブの立て直しが早急に求められています。    

ところで南アW杯の総括ともいうべきオシムさんの「恐れるな(角川新書)、サッカー・ライター杉山茂樹氏の「日本サッカー現場あの0トップを読み解く」(実業之日本社新書)を読んでPhoto_6 いるところです。あれだけ大きな大会のきちんとした総括がJFAはおろか、他のスポーツ・ジャーナリストからも出ていないのはどうにもファンとしては解せない。(この2冊以外)両著はいずれも重版をかさねているそうですが、杉Photo_7 山氏の持論「サッカーはシステムがすべて」に対してオシムさんの「システムより人間」に共感しました。ともかく元監督として選手たちを知り尽くしており、ヨーロッパサッカーのトレンドを熟知している上に、人間味、知性にあふれた氏の著書は読んでいて納得させられ、ともかく面白いという点で「恐れるな」に軍配をあげます。

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