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「終わり良ければすべてよし」・・・満身創痍でつかんだ栄冠

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あらためて今度のアジアカップ・カタール大会ほど選手たちによって作られた多くのドラマとともに長く記憶に残る大会はないと思う。延長戦後半5分で決まった劇的な李忠成のボレーシュートとともに・・。遠藤から出たボールを長友がいっきに駆け上がり強敵ウィルクシャーら相手の強力な守備陣をかわして左サイドから上げたクロスボールを、ゴールマウスのファーにPhoto_2 いた李が左足ダイレクトの見事なボレーシュートでゴール.。オーストラリアの誇る名GKシュワルツアも全く反応できないものだった。「ニアに寄るとボールをスルーさせると思い、敢えてファーに残ったのが良かった。相手ディフェンスは前田さん(FW)がニアに寄ることが多いのでそれに反応すると思ったから。(殆どドフリー状態だったことに対して)」「ワントラップのヒマも(もちろん右足に持ち替えるヒマも)なかったので思い切って振り切ることだけを考えた。」浮き気味のボールを左足でボレーを蹴るのは、とても難しい技術なのだそうだ。                                     

李が延長戦に投入されて十数分でこのシュートを決めたことに今大会の勝利のカギのひとつがあらわれている。ベンチスタートした選手たち(伊野波、細貝、李)が各試合の勝利を呼び込むキーマンになった事がそうだ。「スタメンを保証されている海外組に対してむくれるベ ンチ組の感情的対立」(ドイツW杯)といったものは微塵もなく、全員一丸となって勝利のみ目指した証拠であるといえよう。李、細貝、岩政らの投入時の彼らの厳しい表情にそれまでの彼らがベンチで強いモチベーションを保ちながら過ごした時間の密度が表われていた。            

さて、準決勝で120分死闘を尽くしPKで上がってきた日本は前日の練習で岡崎は疲労のため殆ど歩行すらままならず、長谷部、遠藤なども別メニューするほど消耗していたのに対して、オーストラリアは軽々とウズベキスタンを6:0でいなし、加えて強靭なフィジカルと高い身 長でロングボールを主体とする戦術でさほど消耗することもなく試合に臨んできた。その堅守ぶりは5試合で1失点に留まり左右の強力なサイドバックが高い位置から放り込んでくる精度の高いロングボールをこれまたアジア最強のベテランFWのケーヒルとキューエルが落としてわがゴールを脅かす。その迫力は韓国の比ではなかった。                      
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しのぎにしのいでようやく0:0で迎えた後半、ザック監督は岩政を投入(藤本out)守備の補 強をはかる。                                              

「岩政と吉田のコンビは練習でもやったことがなく、並べるのは勇気のいることだった。がザックは躊躇なく選手交代に打って出た。『マサさんは頭が強いんで大分押し返せた。どっちかが出たらどっちかがカバーに入ることをしっかりやった。』と吉田が話すとおり、この急造コンビはDFの基本に徹することで連携不足をカバー。この策は瞬く間に効果を現し始め、日本は空中戦で盛り返した。」(以上:元川悦子氏のコラムから借用)                 

さらにザックは次の手を打つ。今野を左サイドバックにして長友を左MFに上げた。この戦術は大いに機能し長友はこれ以後、攻撃に専念できるようになった。(これが李のゴールを生んだ。)当初ザックは今野をボランチにして遠藤と長谷部を上げるつもりだったが、今野が足の状態とボランチを長くやっていないことへの不安から難色を示し、選手の間でこの形がベストということで決まったらしい。「交代にあたって選手の意思を確かめてそれを尊重するところ。そして、それを記者会見で質問されるとそのまま語ってしまうところがザッケローニ監督らしいところだ。(後藤健生氏)」                                 

長友が後方を気にせず攻撃参加できるようになったことにより再び日本は活性づき始める。ウィルクシャーの威力が発揮できなくなってきたのだ。「攻撃の強い相手をマークするのは勿論ありだが、そこから攻撃をしかけていけばいい。ロナウジーニョに守備をさせればそれはすでにロナウジーニョではないじゃないか。」(オシム)・・長友がウィルクシャーのポジションに入ることによってウィルクシャーは上がりを封じられウィルクシャーではなくなった。そして長友がMFに入って10分後、素晴らしいクロスが岡崎に入り(これは岡崎、絶対決めるべきだった!)、続いて李のシュートが生まれたということだ。                          

「オレがオレが」のビッグマウス本田が大会MVPに輝いたとき彼は「これはオレが獲ったも のじゃない。全員に与えられたモノだ。」といったのも今大会の日本代表の一丸となった戦いをよく表わしている。      

最後に特筆したい。2、3点は軽く稼いだ川島の素晴らしい活躍ぶり。最後まで走り勝って正確なクロスを上げられる長友という逸材。そして前日は歩行すら儘ならなかった岡崎のそれを微塵も感じさせないプレー。          

そして長谷部。キャプテンとして後輩を鼓舞するような献身的なプレー、キャプテンシーを遺憾なく発揮した外交をも含む試合管理。(彼は韓国戦終了時に足が吊ってしまい、その後ずっと恥じていたが、あの試合への執念がなさしめたことで恥じる必要なし)。                            
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その他、遠藤の冷静な中盤の支配などなど上げればきりがないほど全ての選手、前日眠れないほど緊張したザッケローニ監督,そして大会半ばにして無念にも怪我でリタイアした選手たち、20日間の長きにわたって代表のために陰で汗をかいたスタッフすべてに最大のリスペクトを払って今日のブログを閉じよう。 (写真下;:無念の帰国を余儀なくされた香川のジャージーを持つ長友)

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コメント

ザック監督は、アジア杯の優勝がブラジルW杯へのスタートだとコメントしている。その言葉から納得できる選手起用が多々ある。どうしてこのような選手起用をするのかと何度も思ったことがあるが、ザック監督は4年先を見つめて若手に貴重な経験をさせようとしていたのだ。さすがと納得させられる。

体罰(というより暴力)について検索してましたが、アジアカップに記事に目がとまってしまいました(^_^メ)
南アワールドカップに続き、感動しました。
最近の日本代表のあの一体感は何とも言えません。
プレースタイルも大切な事だとは思いますが、体育会系の私、あぁいう全員で勝ち取る勝利!みたいのを見せられると涙さえ出てきてしまいます。
サッカー大好きのママ友と感動して涙出ちゃうよね~と話してました。
監督の素晴らしさが、よくわかります。
ベンチの選手、試合に出られない選手、たいてい面白くなく思う選手がいるでしょうに。
ワールドカップから、そんな雰囲気はあったようですが、K選手は素直に喜べなかったと語ってましたから。その言葉を聞いてショックだったんですよね。
だから、今回は余計に感動しました。
初めてきて長々とすみませ~ん。とにかく感動した事を伝えたかったんです。


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