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韓流にはまる日々・・・「冬鳥」

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「冬鳥」(キョウル・セ)は韓国ドラマ・視聴率の女王と称される脚本家キム・スヒョン女史が1992年に大ヒット(視聴率45%越え韓国ドラマ史上最高)させた同名のドラマをリメイクしたもので2007年に放送されたが、予想に反して大コケし、その結果当初の回数を10話減らして終了したという。視聴率低迷の理由は「物語りがあまりにも古めかしく時代錯誤」ということだったらしい。                                                                                                            

見たいドラマが他になかったこと、キム・スヒョンのドラマは秀作が多い(「拝啓、ご両親様」は私のホームドラマNO.1)であること、ヒロインにパク・ソニョンssiが出ているということで「ちょっと長すぎるなあ」(43話)と思いながら一応完走したので、今日のブログのテーマにとりあげる事にした。延々と見ている途中に3・11の東北大震災、福島原発事故が起こり、個人的にも大きな衝撃を受け、気が滅入る日々の中でそれでも気晴らしに見たのが結局重苦しく暗いドラマで気晴らしにはならなかった。                                   

ものがたり;ヒロインのヨンウン(パク・ソニョン)は10才の時に両親を事故で失い、父の親友Photo_2 のチャン会長夫妻(財閥)に引き取られ可愛がられて育てられた。会長夫妻には実の子がふたりおり、ヨンウンは長男ドヒョン・オッパ(イ・テゴンssi)と次第に心を通じ合わせ、深く愛しあうようになる。しかし会長夫人はヨンウンと我が子ドヒョンが愛し合っていることを知り、ふたりが結婚することを恐れてドヒョンの留学中にヨンウンの結婚を急ぎ、ヨンウンも同意。急遽帰国したドヒョンが「ヨンウンがこの家に来てからずっと愛している。結婚したい。」というのをはねつけ、母ひとりで苦労して育てあげ医師になったギョンウと結婚させてしまう。                            

ヨンウンは「お前の心に反したこの結婚をやめろ。絶対に親を説得して結婚の許可をもらうから。もし許されない場合は二人でどこか遠く(外国)で結婚しよう。」というドヒョンの懇願を振り切って会長夫人のすすめる結婚を選択する。「この家で大切に育てられたけれど、ここは私にとっては荒野だった。本当に暖かい自分の家庭が欲しいの。」というヨンウン。(写真下:嫁ぎ先の夫と夫の母)        
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しかし夫ギョンウとの結婚生活もまた修羅場つづきだった。夫の母は「金の亡者」、あくどい高利貸しで蓄財し、それでも足らずに会長にカネをせびる始末。さらに息子への偏愛、母子ふたりの密着ぶりは異常で、息子の結婚生活を邪魔し、邪魔者ヨンウンをいびる。夫のギョンウは妻を愛しながらも母のいうがままで、母の肩を持つばかりでヨンウンには「我慢してくれ」というばかり。さらにヨンウンが実家のドヒョンと相思相愛であったという噂を聞きつけた姑は「傷モノの邪魔者を体よく押し付けられた」とわめき出し、嫉妬にかられたギョンウもまたヨンウンをなじる。
一方ドヒョンはとうとう根負けして母の押し付ける結婚を決心(相手は大病院長の娘で医師)するが、結婚式の夜にたまたまヨンウンは夫や夫の母に追い詰められて家出。嫉妬に狂ったギョンウが新婚夫婦の泊まるホテルに乗り込み「ヨンウンの居場所を教えろ」とドヒョンに殴りかかり、ドヒョンもヨンウンの家出を知り、新妻を放置してヨPhoto_5 ンウンを探し回る。当然、結婚は破棄され、会長夫妻も立つ瀬がなくなる。                            




一方家出したヨンウンは海辺の寒村で隠れてギョンウの子を出産し、やがて見つかるが頑として婚家に帰ることを拒否、会長の家にも帰らず、親友ヒジンのもとに身を寄せ自立して子どもを育てることを決意する。夫ギョンウの謝罪と「こどもの為にも帰ってくれ」との懇願に一度は復縁を決意するがやはり結果的には親友の小さな服飾卸しの会社を共同経営することで自立の道を歩み始める。                                        

ドヒョンはそんなヨンウンの力になり、この間子どもの養育などを巡りさまざまあるが、最後はとうとう根負けした会長夫人が息子とヨンウンとの結婚を許すことになり、夫人はこれまでの自分の態度をヨンウンに謝罪しハッピーエンドで終わる。(会長はいつもヨンウンに親身で、妻に押し切られながらも彼女の味方、結婚も許してやるべきだと思っていた。)    
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とあらすじはざっと こんなところだがドラマが、ヒットしなかったのは所謂「嫁姑の確執」がイヤというほど描かれており「韓国でも今じゃこんなの古臭すぎるよ」といったところなのだろうか。姑のカネの亡者ぶり、品性のなさ、息子の心を離さないために仮病は使う、ヨメの悪い風評(根拠もない)を息子に告げ口するなど辟易させられるが、対するヨンウンも場合によっては決然と口答え?するなどはきわめて現代的にはなっている。                

マザコン男のギョンウは本当は優しくいい人なのだろうが母には絶対服従、というよりヨンウンが少しでも姑を批判すると逆上するほど母子密着している。しかも暗くていさかいのシーンばかりで見ている者はウンザリしてしまうのだ。                          
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Photo_10 唯一、気持ちが明るくなるのはヨンウンの親友ヒジンとその家族(義母と弟)。義母はヒジン姉弟の亡き父の後妻だが、ヨンウン姑による手酷いカネの取立てがショックで父が急死した後、食堂をしながらヒジンと弟を育ててくれた。3人は絶えず喧嘩しながら実の親子以上に仲がいい。このオンマがヨンウン姑とつかみ合いの喧嘩をする場面などは笑わせられる。   

思いつくままに・・・*ヨンウンは会長夫妻に大切に育てられ大学まで出たのになぜ「荒野のような家」を出て自立しようとしなかったのか?会長も心からヨンウンの幸せを願っているから反対しなかった筈だし、同居している会長の妹ウンスク(離婚してギャラリーを経営してPhoto_11 いる)はヨンウンやドヒョンの良き味方。「義姉さん(会長夫人)は世間体ばかり気にするけど、世間なんて噂などすぐ忘れてしまうし、こちらが気にしなければいい。」という賢明な女性だ。ヨンウンが結婚によって自分の人生を切り開こうとしたのは賢い彼女にしてはあまりにも他力本願すぎる。(写真:ヒジンとその家族。彼女は衣料品の卸しをして苦労しながら自立している。母親が「あんなカネもない男。苦労する。」と反対する同業のカレとさっさとできちゃった婚をしてしまう。ヨンウンは彼女にいつも助けてもらってばかりだ。                
(写真上:ヒジンオンマ、右:ヒジン)

*ドヒョンの優柔不断さへの批判について。・・私はそうは思わない。少年時代からのヨンウンへの愛を一度たりとも捨てたことはなく、次期会長という重責、両親の期待を知りながらヨンウンへの愛を貫こうと努力するのが、どこが優柔不断なのだろうか。            

*会長夫人の執拗な結婚反対理由は「ヨンウンには不運がつきまとっている。彼女は疫病神だ。信頼する住職がヨンウンと息子が結婚したら息子は早死にすると予言した。」ということなのだが「子ども時代から一つ屋根の下で兄妹同然に育ったふたりを結婚させるのは世間的には”不道徳な家庭”とおもわれるのではないか」という怖れを持っていたともいえる。夫人は決して冷たい人ではないのだが世間体をあまりに気にしすぎて息子の幸せをぶち壊そうとした。                                                 

何かとりとめもなくダラダラと書いてしまったが、ヨンウン役のパク・ソニョンさん、辛い決心ばかりしては泣いてばかりというこの役は似合わない。気の強いバリバリキャリアウーマンや憎たらしいヒール役、気のいい明るい娘などの方がよほど似合う。ヨンウン役は彼女のいい面が出ていないと思った。Photo_12    
最後に ドヒョンを演じたイ・テゴンssi。下積みが長く、30才過ぎてブレイクした俳優さんらしいですが今までにないタイプの「オトナの男」を演じられる方です。決してイケメンではないのだが、みるからに誠実そうな顔つき、体育大学を出て水泳のコーチなどの仕事もしていたとかで、1m85cm以上の長身、がっしりした見るからに頼もしそうな男性ですっかりカレのファンになってしまいました。時代劇で「高句麗の建国の王:広開土王(好太王)」にキャスティングされたとかですが、ヨン様の広開土王(「太王四神記」)よりも私のイメージはぴったりです。Photo_13

                                                   

    

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