« 大輔に見たスポーツ選手の気概・・・フィギュアスケート世界選手権2011 | トップページ | そして春の日は過ぎ行く・・・小さな我が家の庭にもさまざまな花が咲いて »

魅惑的な花が開いたかのような安藤美姫の華麗な演技、そして真央とヨナ・・2011:フィギュア世界選手権

 
文句なしに素晴らしい金メダルの演技だった。SPでの薄いピンクのコスチュームに包まれて踊った優雅でやさしいプレー、フリーのパワフルでありながら大人の女性の成熟を漂わせたほぼ完璧な演技は、堂々1位を得るに何の異議もないものだったと思う。私(ブログ主)個人的には今まで安藤は好みの選手ではなかった。個性的過ぎるエキゾチックな容貌に合わすためかどぎついまでのメイクに金銀や赤のコスチュームでの「カルメン」「シヘラザード」「サムソンとデリラ」などは、反って彼女の小柄で華奢(悪く言えば貧相)な身体が負けてしまうような印象を与えることが多かった。                                    
Photo_5
前々回のトリノ・オリンピック前後の不調(好調な中野友加里をさしおいて何故選ばれたの?と思ったこともある)、年ごとの好不調の差の大きさ、いざというときにベストが出せないメンタル面の弱さ、怪我など彼女につきまとう不運?に私自身の安藤への期待度は低かったのだ。それが・・23才にして大人の女性の成熟を身に着けた彼女の、以前とはひと皮むけたような技術的にも豊かな表現力も兼ね備えた魅力に溢れるスケーターとして2度目の世界選手権に帰ってきたっことは心からからうれしい驚きだ。エキジビションの「レクイエム」などは現在の彼女の最高の演技だと思った。(勿論、今季の彼女は4大陸大会、グランプリシリーズなどフリーは全てトップという好成績を勝ち取ってきたのではあるが。)             

そして、浅田真央とキム・ヨナという因縁の「クラシコ」。浅田は昨年の世界選手権でヨナを抜いて金メダルを獲得したとはいうものの、その後「現在の国際フィギュア連盟の判定基準」に不利な自身のそれまでのジャンプを基本から修正するべく、一からの立て直しに取り組む1年を過ごしてきた。おそらく彼女の最大の武器(三回転アクセル・・現在では彼女しか出来ない)を3回跳んでも、ヨナに20点の差をつけられて銀メダルに甘んじたバンクーバー・オリンピックが、一大決心の契機になったのではないだろうか。(私自身はそんなに差はないように思ったが・・。たしかにむつかしく暗い曲「鐘」に対してヨナのボンドガールはわかりやすく誰もに親しみがあり彼女の持ち味を存分に出していたとは思う。)      

現在、未だ基本の修正中である真央は半ば心の病気でもあるかのように異常なまでにやせ 細った身体と精気のない表情で現われた。(大震災のショックで1週間練習を休んだとか)しかし(以前の真央と比べるべくもないとは言え)、さすがに真央独特の品位にあふれたエレガントな演技は失われておらず、薄紫のコスチュームに包まれて踊ったFPの「愛の夢(リスト)」は見る者の心を捉えて離さず、今後の復調を暗示しているかに思われた。 Photo_7        

ヨナはオリンピックで史上最高点をたたき出した後「目的を達成してしまったのになぜ復帰しなければならないのかずっと悩んできた」というとおり、一度は引退の噂も流れたが、結局1年間公の舞台から完全に姿を消し、新コーチのもとで練習を積み「ジゼル」(SP)、「アリランをメインとする民族音楽」(FP)でプレイするもやはり公式大会の空白からくる?ミスを連発し、それでも銀メダルを得た。新コーチのもとでの新しいプログラム「ジゼル」・・このバレエ曲の古典はなぜかヨナには違和感があり、「アリラン」にこめられた”恨(ハン)を表現するには彼女はまだまだ若く、現代っ子過ぎるように思えたのは私だけだろうか。   Photo_8          

真央とヨナ、ふたりの「10年に一度出るかでないか」という逸材が同時期に出てきたことの不運。(ふたりとも1990/9月生まれ)  「どうしてあのひと(真央)が私と同じ年に生まれたのだろうか。」「真央がミスするのを祈ったことが何度かある」といいながらも「真央ちゃんがいたから、私はここまで来れた」という矛盾。(真央はひとこともこういうことは言わないがもしかして似たような心境だったかも)そして彼らを煽り立てたマスコミ。加えて長年の日韓関係の不幸が騒ぎをより大きくした。                                     

2009年の「練習の妨害騒ぎ」などがその典型だ。表彰台で見せた涙をヨナは「ここまで来れ た道筋の辛さや苦労のあれこれを思い出したから。」とフジTVのインタビューで述べていた。バンクーバーで自己最高をマークした後、目標を失った彼女が新コーチのもとで密かに練習をつみ「一発賭け」に打って出ざるをえなかった(引退が許されず)のは国際フィギュア連盟(ISU)が韓国の唯一のスターを失いたくなかったからか(韓国という有力なスポンサーを失うことになる?)、はたまた今や世界を制するサムスン、ヒュンダイがヨナのスポンサーとして引退を許さなかったのかわからないが、ブログ主としてはヨナにはこれからも観客を魅了する演技を見せ続けてほしいと願っている。

付記:2009年の「練習妨害事件」とは試合前の5分間練習のときに「いつも日本人選手(真央のこと)にぶつかられて邪魔される」なるヨナの発言に韓国サポーターが激昂し韓国フィギュア連盟が日本側に抗議。日本連盟は真央から事情を聞く一方(真央は当然否定)、多くの選手が「短い時間に6人の選手が滑るのだから接触は日常茶飯のこと。」と証言。結局は韓国SBSの誤報道であったとして決着したできごと。

« 大輔に見たスポーツ選手の気概・・・フィギュアスケート世界選手権2011 | トップページ | そして春の日は過ぎ行く・・・小さな我が家の庭にもさまざまな花が咲いて »

スポーツ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1402646/39830693

この記事へのトラックバック一覧です: 魅惑的な花が開いたかのような安藤美姫の華麗な演技、そして真央とヨナ・・2011:フィギュア世界選手権:

« 大輔に見たスポーツ選手の気概・・・フィギュアスケート世界選手権2011 | トップページ | そして春の日は過ぎ行く・・・小さな我が家の庭にもさまざまな花が咲いて »

2015年4月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ