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2011年7月

幸せな気持ちになれる映画を見たくて・・・「幸せのレシピ」(2007・米)

   Photo 暑さに弱く、辛い思い出のある夏を乗り越えるのが大変。ましてや「心臓」「こころ」の両方のDr.にかかっている日々である身にとっては。ここ数日”戻り梅雨”というか、むしろ”夏の終わり”を感じさせるような天候のため、少し元気を取り戻してはいるが、豪雨警報の出ている地方や大きな被害のあったソウルの人々はそんな気楽な状態ではないだろう。         

韓国ドラマもそろそろ見尽くした?このごろ、何かこうハッピーな気分になれるような映画が見たいと思いつつTVをつけたら(先日)『幸せのレシピ』をやっていた。この映画はすでにDVDがone week rental になってすぐに借りて見ていたので、改めて2度見たいとも思わなかったが見たかった動機がアーロン・エッカートが出ていたからなので、再び”アーロン見”のため最後まで見てしまった。監督はスコット・ヒックス(「シャイン」「ヒマラヤ杉・・」)、ドイツ映画で高く評価された「マーサの幸せレシピ」のハリウッド版リメイクだ。                  

マンハッタンのレストランでシェフ長を勤めるケイト(キャサリー・ゼタ・ジョーンズ)は努力家で頑固、プライドの高い完全主義者で、恋も結婚にも無縁な料理ひとすじの人生を歩んできPhoto_5 た。ところが姉が事故で死んでその一人娘の小学生ポーラを引き取ることになり、母を失って傷ついている姪の小学校への送り迎え、日々の世話などがのしかかってくる。おりしも職場にはニックというシェフが新しく入ってきたのだが、彼はロクにまともな料理学校にも通わずイタリアでプータローをしているうちに料理にはまり実地からこの世界に入った男。しかしケイトの地位を脅かす辣腕家だった。                                  

このふたりの出現により完璧な料理人であるケイトが変わっていく様子を(ほぼ見る者の予想通りに)描いていく。そしてタイトルどおりにラストは勿論ハッピーエンドで終わる。     

マンハッタン界隈、一人暮らしのケイトのアパート、そしてNYで暮らす人々の日常などが、落ち着いた色合いできれいに描かれている点ではさすがにスコット・ヒックスだが、作品自体はこれといった見るべきものもないベタなアメリカ映画で、少し期待はずれだった。ドイツ映画の「マーサの幸せレシピ」を是非見てみたい。                             

ただケイトを演じたキャサリン・ゼタ・ジョーンズが(ハリウッドのトップ美女スターのひとりだと思うのだが)好演。この人は単なる美人女優に収まらず汚れ役でも何でも熱演する。(「トラフィック」「シカゴ」など)私は彼女のこういうプロ意識が好きだ。まあ、他愛ない映画といえばそうなのだが”殺人、凶悪犯罪、難病、死”などのシーンとまるきり無縁なのが良かった。  

ところでニック役のアーロン・エッカート、いい男です。初め見たのが「抱擁」。イギリス古典Photo_2 文学の研究者役でグィネス・パルトロウと共演。原作がブッカー賞をとった小説でイギリスの田舎の古い屋敷、19世紀のヴィクトリア朝と現代を行き来して2組の恋人たちを描くという私の好きなタイプの映画(イギリス臭プンプンの)でこれでアーロンのファンになった。  

その後「エリン・ブロコヴィッチ」「サンキュー・スモーキング」「ブラックダリア」などに次々と出演、とにかく大物スター女優の相手役としてスターを引き立てつつも自らの個性もばっちり出せる稀有な俳優なのだ。ただし最新作「ダークナイト」は見ていない。                 

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まだまだドイツ大会優勝の余韻に浸りながらの日々

Photo 今年こそはきれいに咲いてほしいと、ダリアの苗を数本大切に育てている。(写真は去年の花々)故郷の実家の庭には夏になるとさまざまなダリアが、こどもの背丈を超えるほど大きくなり切っても切っても数えきれないほどの花を咲かせたものだった。Photo_2

ところで女子サッカー・ワールドカップ優勝の興奮がまだ覚めやらぬ日々。昨夜午後10時からNHKが「なでしこ 優勝へのみち」と題して1時間の特集番組を放送した。カリスマ・リーダーの澤をメインにおいて、アメリカ代表チームのキャプテン、ワンバック選手のインタビューも織り込みつつ番組が進んでいくという構成。内容の殆どがすでに”エピソード”としてメディアを通じて知らされていたものではあったが、あらためてワンバックの口からあの試合の局面居面でのアメリカチームの心境?を語られると、深く心を動かされたのだった。                                       

立ち上がりから跳ばして猛攻をしかけてきたのは、ここで勝敗を決めてしまおうという意図からだったこと。しかしどうしてもゴールが割れず、日本がその攻勢に耐えに耐えて0:0で折り返すことになったという「想定外」。                                    

後半、日本が次第にボールをつないでアメリカのゴールを脅かす動きを見せ始めた中で、交代で入った若きモーガンがロングフィードを受けるや俊足でゴール前に切り込み、待望の先制をしたとき、ワンバックは「これでアメリカが勝った」と確信したこと。               
Photo_3 しかしその十数分後(この写真上)、ゴール前に上げられたパスを丸山が飛び込んで決めようとして、クリアされた。しかしこのクリアボールを後方から50mを疾走してきていた宮間が、相手DFの間をすり抜けて、冷静に(GKソロのプレーを熟知していた)押し込んで同点に持ち込んだ。このあたりからアメリカ選手の「想定外」の心境は次第に膨らんでいったのではないだろうか。確信を打ち破られたときの動揺ほど大きなものはない。 

そしてアメリカにとっては思いもかけない延長戦に入り、延長後半、あと5分で試合終了という時にCKからワンバックが巧妙に日本のディフェンスをかわしてヘッドでゴールを決めたとき、ワンバックは「あと5分でアメリカは世界一になる」と再度確信したという。            

ところが後半12分頃、何かソロが傷んで試合が止まる時間帯があった。この時「澤とキッカーの宮間が何か話してますね。」と解説者がいっていた。このとき宮間は「空中戦にすると負けるから低いニアを蹴るからね。」と澤にいったのだった。そして見事にこのキックに合わせてシュートを決めた澤。2:2で試合は終了した。Sawa                          
「振りきっても振り切っても、チーム一丸となって一層闘争心を持ってかかって来られた。」と嘆息(称賛?)するワンバック。アメリカ選手たちは恐らくこの大きな「想定外。誤算」にだれもが動転し、正常心を失っていたのではないだろうか。「PK戦は試合ではない。くじ引きと同じもの」とよく言われるが、あのPK戦のアメリカの敗北は自滅としかいいようのないものだったように思う。勿論、だからといってGK海堀のスーパーセーブ、日本キッカーたちの「世界のソロ」を相手にした健闘ぶりは称賛に値するが・・。                         

弱者が強者に勝つには「意表をついて慌てさせること」とオシム氏も杉山茂樹氏も書いている。強者の意表をつく、そして慌てさせるなどということは「言うはやすし」だが、とんでもなく大変なこと。しかしそれを成し遂げたのはアメリカというライオンに振りきられても振りきられても食いついていったハチの群れ(日本)だった。さらに「泣きたいほど悔しかった」キャプテン・ワンバックの試合後のあの爽やかな振る舞いもまた、なかなかできることではないのである。(写真下:宮間あや選手。ガンバの遠藤を女性にしたかのようなサッカー勘の鋭いMF、そして冷静で素晴らしいキッカーです。)Photo_4 暑さにめげず、鮮やかな花を咲かせている我が家の花々。(写真下)Photo_5  Photo_7

「ちっちゃな娘たちが粘り強くやってくれました」(佐々木監督)・・・ついに頂上を極めた日本代表:ワールドカップ女子2011・ドイツ大会

Photo 未明の午前3時30分キックオフ。目覚まし時計を合わせていたので(いつもは使わないのだが)きっちり間に合った。アメリカは立ち上がりから積極的な攻勢を仕掛けてくる。コンパクトな陣形を保ちながら日本のエリアに押し込んでくると、クロスボール、ロングボールからの素早いシュートの雨あられを降らせてくる。日本は耐えに耐えてこれをしのぎ、前半は0:0でようやく折り返した。                                           

しかし後半24分、ラピノからのボールをモーガンが熊谷をかわして左足でゴール右側にシュートを決めて先制した。                                        
「あ、これでもう終わったのかな」と見ているほうがついつい弱気に・・しかしこれを吹き飛ばすかのようにその12分後、永里のセンタリングを中央で丸山が受けて潰されクリアされると、そのクリアボールを詰めていた宮間が押し込んで同点に追いついた。 
ここで試合は1:1のまま延長戦に入り、この頃から防戦一方だった日本も次第に本来のパス回しができるようになるが、何せアメリカの白い強く高いカベに跳ね返されるばかり。そのうち延長戦前半14分に左サイドからのモーガンのクロスをゴール前にほぼフリーで陣取っていたワンバックが受け、ズドンとゴール。再びアメリカに突き放されてしまう。            

しかし、あくまで冷静に機をうかがっていたわが代表は延長戦後半12分、宮間のクロスにニアに跳びこんだ澤が右足アウトサイドでゴールに蹴りこみ2:2とする。
そしてとうとう来るところまで来たPK戦。直前の監督を含む日本陣営の笑顔笑顔に対してアメリカ・イレブンはいづれも厳しい表情。何かこれからはじまるPK戦の結果を見るような気がした。(期待も含めて)そして運命のPK戦はアメリカの1番目を海堀が右足で止め、2番目のロイドは自ら外し、3番目のヒースは再び海堀に止められ、結局3:1で日本が優勝した。  

表彰式では得点王が澤(5得点)、MVP1位・澤(2位・ワンバック、3位・ホープ・ソロ)、大会フェアプレー賞・日本ということにだった。いやいや、未明に起きてLIVEで見る値打ちはあった。澤、宮間をはじめとする日本の全選手の健闘を称えたい。とりわけこの試合のMVPはGK海堀でも良かったのではないかと思われる活躍ぶりだった。解説の小島氏も私と同意見だった!                                                             
アメリカの選手の中には泣いたりむくれ顔をする選手もいたが(当然だとは思うが)、ワンバックの態度のすがすがしいことといったら「さすがにプロ」と思わせる魅力満々のハンサム・ウーマンである。(写真下:澤とワンバック。ふたりはアメリカでチームメートだった時期もある。)  Photo_9

澤のハットトリックで決勝トーナメント進出を決めた・・・FIFA女子ワールドカップ2011ドイツ大会・グループリーグ 対メキシコ戦

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今日のメディアは澤穂希(ほまれ)のハットトリックの快挙のニュースで持ちきりだ。レーバークーゼンで行われたグループB組第2戦目、対メキシコ戦は日本が4:0でメキシコを完封した。日本は立ち上がりから持ち味のパスサッカーでメキシコ陣内でプレーを展開、いい流れの中で前半13分、左サイドで得たFKを宮間が蹴り、これを澤がヘッドで合わせて先制ゴールを上げる。                                    
続く15分にはCB岩清水のフィードボールをうけたFW永里がDF3人を引きつけて、大野に横パスをすると大野もDF2人をかわしてシュートを放ち2点目を上げる。。(この素晴らしい流れからのゴールはこの日の「FIFA (The Best) Goal of The Day」に選ばれた。            さらに前半終了も間近の39分、宮間のCKを澤が頭で合わせて追加点3点目。勝敗はすでに決まったかに思われたが、後半メキシコは日本の疲労をついて俄然攻撃に出始めた。日本のポゼッションが落ち、良くない流れに変わりつつあった後半35分、そんなイヤな風を吹き飛ばすかのように、岩渕から右サイド近賀に渡ったボールを彼女が強引に前に持ち込んでセンターに上げると、ゴール前に走りこんできた澤が走りながらゴールに流し込んだ。澤32才、大ベテランのハットトリック達成の快挙だった。                                
監督が「僕がなにか言うより澤の言葉のほうが重みがある。」というように彼女は日本の女子サッカーを長年にわたり支えてきた大黒柱、「澤さんが頑張っていたから私も続けられた。」(大野)というほどチームの精神的支柱、チームメイトからの絶大な信頼を集めている。「この大会を国際大会の最後にする」とのこと、寂しい限りである。

それからディフェンス陣の中心として完璧に守備を固めた岩清水。守るだけでなくFW永里へのロングフィードが大野の2点目の起点となった。「永里がはっきり確認できていた。」とのことだった。

(優勝候補ドイツに勝った女子サッカー日本代表!

Photo いよいよ女子ワールドカップ・ドイツ大会のトーナメント第1戦が今朝の未明に行われた。対戦相手は、今大会の開催国でしかも3連覇を狙う最強のドイツ。キックオフが日本時間の7/10未明(午前3時半)ということで少し迷ったのだが、このところの体調不良と気力減退のため寝ることにした。それに私のようなシロウト・ファンは1にも2にも勝敗にこだわり、せっかく頑張って起きたのに敗戦した後の眠るための「気持ちの安定」がなくなるので。       

就寝前にスポーツニュースを見ていたら解説者の宮沢ミシェル氏が「おそらくドイツは強いフィジカルと高さを使って、前線(これもポストが高い)に直接ロングボールを放り込んでくるだろうからこれを最後までどう食い止め、、またはロングボールを打たせないようにしてどこまで、自分たちのサッカーができるか、リズムが作れるかということですね。」とこれまた誰でも考える(絶望的)予測をしていた。                                                                         

ところが今朝6時半ころ目覚めて、ノートブックが近くになかったので暗い中でテレビをつけて「天気予報」などを見ながら「こりゃ、のんびりニュース報道しているところを見ると完敗したのかも」と思っていたら、場面はいきなり丸山のゴールシーンを映し出したのだ。まだ試合の全貌はわからないがともかく日本が耐えて粘って延長戦に持ち込み、延長後半の最初に、澤から出たパスを右で受けた丸山(途中出場)が相手DFと競り合い、角度のないところから思い切って蹴りこんだゴールだった。この快挙にいっぺんに目が覚めてしまって、今、日記代わりにこれを書いているところだ。プレスの写真提供も未だなし、どこかの新聞社のサイトからお借りしたゴールシーンを貼り付けました。これで日本は史上初の4強入り、次戦はオーストラリア対スウェーデンの勝者と当たることになった。予断は許さないが何か頂上が見えてきたような気もする。                                              

最後にドイツには失礼かもしれないが、日本選手に贈りたい言葉。「サッカーは勇気のある者が勝つ。勇気はおカネでは買えない。」(オシム)

今大会(女子サッカーW杯2011)最高の試合だと思われたアメリカvsブラジル戦

Photo_7 試合結果はすでにTVスポーツニュースのハイライトでチェック済み、ゴールシーンはyoutubeなどで確認していたので試合の再放送全部を見たわけではなかったのだが、家族が見ていたのをちょいちょい横から見ているうちに後半延長戦あたりから目が離せなくなった。

この試合、内容的にも(質の高さ)両チームの「やる気」の凄さ、面白さからいって今大会最高といえる。(あと3試合残してはいるが)FIFAランキング1位のアメリカはグループリーグでスウェーデンに番狂わせの敗北を喫し、2位で決勝トーナメントに進出し、1位通過のブラジル(FIFA2位)と対戦ということになった。                              

試合前半、アメリカがブラジルのオウンゴールで先制。しかし後半、”ブラジルの星” マルタに対するファウルを取られ1発レッドで退場者を出したアメリカは、以後10人での戦いを余儀なくされ、さらにPKを取られて同点にされてしまう。延長戦、絶妙のループシュートで先に2点目をとったのはブラジルのスター、マルタ。                                                           

しかし10人になったアメリカは開き直ったかのように焦らずマイペースのサッカーにはすがすがしささえ感じられる一方、逆にブラジルは汚い時間稼ぎなどもあり(痛んで担架で運び出されたのにピッチから出た途端スタスタ歩き出すなど)、むしろ気分的には弱気になっているように思われた。そして延長戦ロスタイムの122分、アメリカのFWアビー・ワンバックの素晴らしいヘディングによる同点ゴールは完全にブラジル・ディフェンス陣から制空権をもぎとったものだった。                 

55分を10人で戦い、このゴールを叩き込んだアメリカの強さに改めて脱帽した。そして運命のPK戦はやはり押せ押せムードのアメリカの勝ち。GKソロの活躍も圧巻だった。それにしてもサッカー選手に所謂”ハンサム・ウーマン”(容貌というよりはバリバリ実力があってイケてるカッコいい女性)の何と多いことか。改めて実感した。アメリカの代表監督ピア・スントハーゲ、試合中はスーツ姿で指揮されていますが何とも素敵な女性です。
そしてこの試合でMVPを得たアメリカのGK ホープ・ソロ、今やアメリカのみならず世界女子サッカー界のスターである。かのハリウッドの伝説的美女エヴァ・ガードナーにどこか面差しが似ているような気がする。(写真下:ホープ・ソロ、試合中も) この試合のMVPは彼女に与えられました。(^^)                                           
最後にブラジルの、というより世界女子サッカー界のトップ選手であるマルタ・ヴィエラ・デ・シルヴィア。数え切れないほどの受賞をし、FIFA100(男女合わせて、最も優秀な選手100人)に選ばれた経験もあります。Photo_10                                     

さて明朝未明、いよいよ日本vsスウェーデンの準決勝戦、どうなることやらドキドキです。(多分LIVEは見ませんが)

日本いよいよ決勝進出!・・・vsスウェーデン戦

Photo キックオフが7月14日未明(午前3時50分)ということで、心臓の電気系統の悪い私(オシムさんと同じ(^^))はLIVE観戦を諦めて昨夜12時に就寝し、パチリと目覚めたのが午前6時前。(目覚まし時計は心臓に良くないので使わない。)急いでTVをつけるとちょうど後半20分頃で、すでにスコアは3:1と日本の勝ち試合になっている。                  

見るところスウェーデンは日本のパスサッカーに振り回されてすっかり疲れてしまっているようで重い体をのろのろと動かしている。2点差を背負っているだけでもモチベーションはかなり下がっていると見えた。そして日本が落ち着いてパスを回しているうちに何事もなく試合は終了した。                                                

試合後のハイライトを見ると、前半10分にスウェーデンが縦に切り込んで先制ゴールをあげ、あわやこのままあちらのペースで試合がすすむのかと思いきや、19分に今大会で初めて先発起用された川澄が同点ゴールを上げる。 

1:1で後半に入り、澤のヘディングで逆点、さらに64分に再び川澄が見事なミドルシュートを打ち込んで3点目を上げた。                                      
試合の詳細は今後の再放送を楽しみに見るとして、今回もディフェンス陣の堅守が勝利の大きな要因だったようだ。後ろを安心してこそFWはゴールを決められる。左SBで健闘した鮫島がインタビューされていた。(彼女はどの試合もオシム流にいうと”汗をかき水を運ぶ”仕事を懸命にこなしていた。                                                                                        

スウェーデンはグループリーグでアメリカを2:1でを破り1位で進出、身長差が日本より平均7センチも高いということでとても警戒されていたのだが、結果的には日本との実力差を見せつけることになったようだ。                                                     

ところで決勝戦の対戦相手はフランスを3:1で破ったアメリカ(FIFA1位)。大会直前の親善試合(遠征)はいずれも2:0の日本の2連敗。あの高くて強いハンサムウーマンたちを如何にして日本の速くてテクの高いパスサッカーが攻略するのか。勝敗は二の次、楽しみなことである。Photo_7

が韓国・江原道・平昌市が2018・冬季オリンピック開催地に決まった・・・「冬のソナタ」のドラゴン・バレースキー場の美しいシーンがよみがえるのだが

Photo すでに昨日の夕刊のニュースで取り上げられたように、南アのダーバンで行われていた2018冬季オリンピックの開催地が決まった。韓ドラファンにはお馴染み「冬のソナタ」のあのドラゴン・バレー・竜平スキー場が・・。正確にはドラゴン・バレーは平昌(ピョンチャン)の一部だが。ホテル改築の仕事でやってきたユジンとミニョンが次第に心を通わせていく場所。夜のゲレンデ、人工降雪機から舞い落ちる雪のシャワーを背景に歩み寄るふたりの美しいシーンは忘れがたいものだった。                                       

平昌は3度目の候補で今回は一回目で圧倒的多数の得票を得て、ミュンヘン、アヌシー(フランス)を抜いて当選した。流暢な英語でプレゼンテーションを行ったキム・ヨナは現役であるだけに、同じく往時のフィギュアの女王であるカタリナ・ビット(当時は東独)を上回る存在感を示したことだろう。彼女たちはいずれも両国の誇る最高のすばらしい広告塔という役割を果たす結果になった。キム・ヨナはこのたびの「招致」の仕事にかかわる為に2010・グランプリ・シリーズをパスし、2011のシリーズもスルーするというのだから如何に韓国政府が「平昌・冬季五輪」を成功させるために彼女に期待を寄せているかがわかる。Photo_2                                                        

韓国はこの冬季オリンピックの招致には並々ならぬ力を入れてきており、サムスン電子イ・ゴンヒ会長をIOC理事に送り込み、李明博大統領までもがわざわざ南アに赴いての成果だった。お膳立てをしたのはアメリカの「ヘリオス・パートナー」という世界的スポーツ・マーケティングエージェントで、これまでいくつものオリンピックや世界大会の招致を成功させてきたという。

オリンピックは「都市」主催だから平昌市(ピョンチャン)が主催ということになる。調べてみたら平昌市はソウルからクルマで3時間ほどの人口5万余の山に囲まれた地。ドラゴン・バレーを含む一帯は韓国有数の高級リゾートであるそうだ。今回の「招致」成功は住民の92%が「招致賛成」ということも大きな要因であったともいわれている。ライバルのミュンヘンでは「環境破壊の五輪反対」を掲げる環境保護団体や市民の反対デモも行われたとか。       

ところで私自身は幼い頃からオリンピックに憧れ、東京オリンピック(1964)の直前に開通した東海道新幹線にこの年初めて乗って東京に行った。オリンピックはすでに終わっていたがそのために作られた施設、競技場はいまだ何やら国際的な香りを東京の街全体に放っていPhoto_3 るようだった。(写真右:このとき建設された代々木競技場)                  

しかし、その後いくつものオリンピックを経て現在ではすっかりオリンピックに関心を失っている。というよりソルトレイクシティ(冬季)、ロサンゼルス、そして直近の北京で表面化したさまざまな弊害に「もうウンザリ。オリンピック要らない。」派になってしまった。          

そしてその間「長野オリンピック騒動記」(平川俊英:草思社)を読んで、オリンピックの不正で汚れた裏舞台を知って唖然となり、いっそうその気持ちを強めたのだった。長野オリンピックの招致運動から終焉までを記したこの著は、招致のためのIOC理事たちへの賄賂、接待、国内の関係者たちの利権アサリ、収賄、さらには巨大建造物を作るための自然破壊、湯水のごとく出て行った巨額のカネは当初の予算5億をはるかに上回る25億となり(ほとんどが長野市、長野県、そして国の援助つまり国民の血税)。極めつけは、長野五輪の会計簿(出納帳)が未だに公開されていないばかりか、どこかでだれかが償却処分してしまったというとんでもない事件。その赤字分は現在も長野市民や県民の税負担の一部になっているという。結局、長野五輪は莫大な赤字と自然破壊を残して終わった。                          

選手たちにとって自国開催ということは大きなチャンスだ。栄冠を得るための日々の努力は技術の水準を飛躍的に高めることになるかもしれない。しかし公が国民のスポーツの享受に日ごろからカネをかけず、劣悪な環境でほぼ自力で(ときにはスポンサー企業を得て)やらざるを得ないことの改善のほうが先ではないのだろうかと思ってしまうのだ。           

平昌(ピョンチャン)開催によって韓国国民が得るものが大きいことを願ってやまないが、しかし果たしてどうなのだろうか。韓国はもともとウィンタースポーツは盛んな国ではない。日本よPhoto_4 りも冬は寒いのに、スキーができるほどの大雪が降らないのは大陸からの冬の季節風が乾燥しているため。韓ドラではソウルの街のあちこちに積もる雪、ちらちら落ちてくる雪のシーンは多いが、山間部の大雪でもせいぜい30センチ前後であり、日本のように十数メートルという豪雪はないという。従ってスキー場の数も少なく、平昌も長野県の中規模程度のスキー場並みで付随施設も少ないという。最近は日本人観光客用に豪華なホテルも立ち始めているらしいが。(写真右:開会式予定地) さらにアルペン競技などに必要な急傾斜地が殆どないということである。「冬ソナ」のロケ地めぐりツアーに参加したファンによれば「平昌は何もない静かな山中」でソウルからのアクセスも悪いとのこと。今回のオリンピックのために自然の豊かな江原道にインフラの建設、リゾートホテルやマンションを林立させるのかと思うと、「新たな地平線」をコンセプトにする平昌・冬季オリンピックを韓国が勝ち取ったことを素直に喜べない気持ちだ。(写真下:緑豊かな江原道・カンウォンド)Photo_5                                                
すでに韓国ではこの吉報を受けてゼネコン、カジノ、リゾート、ホテル産業などの株が上昇し始めていると報じられている。                                       

近年の韓国経済の躍進はめざましい。GNPはおそらくここ数年で日本を抜く勢い、電子産業ではサムスンはいまや世界のトップ、LG電子が2位の地位についた。その韓国がアメリカとFTA(自由貿易協定)を結ぶや日本政府も焦りに焦り、TPPを結んでアメリカのご機嫌を壊すまいとしている。しかし頭を冷やして見れば韓国はそんなに国民が幸せな国なのだろうか。先だってのバンクーバー五輪でのメダル獲Photo_6 得数は韓国14(金6)でアジアでトップ、日本5(金0)という活躍ぶりである。しかしその成果はアジア人に適したスピードスケート(とくにショートトラック)に特化して選手を育成、サムスンの支援でソウル郊外に巨大な育成施設を持ち、主として88年ソウル五輪以後に生まれた新世代の選手を育てている。(パルパル・88の子 )そしてメダル獲得者には報奨金(金で530万円・・)と生涯年金、男子は兵役の免除(実際は4週間のみ)などの特典がつく。      

このような韓国のスポーツ振興策(国民体育振興公団を通じて行われる。国家予算から400億、わが国5億と一桁違う)は次のソチ五輪においても「アジアでトップのウィンタースポーツ国」の地位を得ることになるであろう。                    

韓国は今や東アジアやASEAN諸国の中でも最もめざましい経済発展を遂げているといわれている。サムスンやヒュンデが五輪を招致を後押しし、「アジア随一のスポーツ大国」のブランドを自らの企業イメージに取り込みたいのはいうまでもなかろう。しかし見込まれている「平昌・冬季五輪」の経済効果65兆ウォン(5兆円)はどれほど多くの国民の生活向上に役立つのだろうか。            

現在韓国では一握りの大企業と零細企業の二重構造が年々すすんでおり(日本の場合はその間に中間的な企業群の層があるが韓国の場合はあっても非常に少ない)、大企業の海外流出(低賃金を求めてASEAN諸国へ)による雇用の悪化は全労働者の1/2が契約社員(日本は1/3)という実態を生んでいる。国民は一握りの大企業への就職を目指して無いカネはたいてこどもを大学に入れ(進学率81.9%、ちなみに日本56,8%)、留学をさせるのだ。大企業に入れない場合の受け皿は、官僚になること。韓ドラを見ているとその手の話はいやというほど出てくるし、ヒロインが幸せをつかむのは最後は「グループの御曹司との結婚」というシンデレラ・ストーリーだ。韓国ドラマにはまり、韓国の家庭料理を食べ、できたら語学留学でもしたいほどの私だが、長野・冬季五輪を経験した日本人として、2018平昌・冬季五輪を素直に喜べないのである。Photo_8 

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