やはり見てしまったキリンチャレンジカップ・国際親善試合「日韓戦」・・於札幌ドーム
このところの猛暑に加えて松田の不幸などで鬱気味になり、今朝は4時半に目覚めたあと眠 れず、案の定昼ごろから久しぶりに胸苦しさを感じるほどの不整脈が出始めた。なので今夜の日韓戦は観るの(もちろんTVで)きついなあと思いながらもスルーできる筈もなかったのである。
ザック・ジャパンは「お試し中」の3:4:3を今日は封印、プレーし慣れた4:2:3:1のシステム。ワントップ李、2列目中央はここが自分の定位置だという本田、左右に駒野、岡崎。そしてボランチは事実上このチームの屋台柱である長谷部と遠藤、フォーバックはセンターが吉田麻也と今野、サイドが内田、駒野、GK川島という布陣。
韓国はパク・チソンを欠くも(代表引退表明)、チャ・ドゥリ初め殆どが日本と同じくヨーロッパリーグで活躍しているベストメンバーである。パクチソンの不在はとても大きいが、日本だって「アジアの壁」中澤、トゥーリオが新世代と交代、サイドバックの長友が怪我で欠場ということなのでおあいこだ。
無念の死を遂げた松田直樹選手への黙祷の後始まったゲームを観て驚いた。日本チームのサッカーの進化度に。ダイレクトパスによる素早い玉まわし、縦へ通すパスの威力、そしてパスの精度の高さ、あうんの呼吸でゲームを作る長谷部、遠藤に代表されるような選手相互の連携の良さ。(距離間の良さ)日本チームは試合開始直後の岡崎のシュートを皮切りに次々といい形で攻撃の形をつくりシュートに持ち込む。
そして先制ゴールは前半35分、イ・グノから奪ったボールを遠藤が中央に出すと(実はふたりはガンバのチームメイト(^^))李がヒールで香川に、香川は相手ディフェンダーのプレスを巧にかわし、潜り抜けてゴールを決めた。
さらに後半8分、駒野が左サイドから中央に切り込みシュート(去年の日韓戦で怪我をし3ケ月の空白を余儀なくされたことに対する執念が感じられた?)、これをGKがパンチングで弾いたこぼれ玉を清武が冷静に中央寄りにいた本田に送り、本田が押し込み2点目が決まる。そしてその3分後、本田からのパスを香川がいったん右に開いていた清武に預け、再び中央に走りこんでこれを受けてシュートで3点目。一方韓国もこれで下を向けるはずがなく、最後の十数分は強いフィジカルとプライドをかけてのパワープレーをしかけてきた。しかし日本も「無失点に押さえる」というプライドをかけての防衛が功を奏し、結局30数年ぶりの「3:0」という歴史的なスコアで日本が韓国を完封した。
試合後の感想
*スタメン中の6~7人が両国ともに海外でプレーする選手。アジアも変わったなあとつくづく感慨にふけったことだった。
*アジアの強豪韓国の特徴「強いフィジカル、玉ぎわの強さ、メンタリティに支えられたカウンターサッカー」を日本が封じて「スピードのあるパスサッカー」を存分に見せた。3得点はいづれも流れからだった。日本の進化を実感した。ザッケローニのいう「システムは二の次でどんなシステムであろうと11人で守って11人で攻めるのが日本のサッカー」 ができた。 *日本代表の層の厚さの象徴が岡崎の代わりに前半36分から入った清武(C大阪 21才)の活躍。ピッチを走り回り本田の2点目と香川の3点目をアシストした。U22を飛び越えて抜擢したザックの目は正しかった。(ザック曰く「J1,2の全試合をスタッフで手分けしてチェックしにいった」)岡崎の怪我というトラブルがチャンスになったわけだが今後も招集されることは確実だと思う。
*後半、遠藤に代わって家長(マジョルカ)が出場したがプレー時間も短かったからかもひとつTVでは目立たなかった。「ポスト遠藤」の候補者なのだろうか?
*ワントップを張った李にぜひともゴールを上げてもらいたかった。後で見たTVニュースでは解説者が李の前での健闘を賞賛していたがゴールを最も 切望していたのは彼自身だっただろうから。
*試合後のインタビューは当然のことながら香川、本田がスター。しかし本田は持ち上げすぎ。(だと思った。勿論彼のボール奪取、キープ力やFKは外したが威力あるけども)
*最後にパク・チソン不在の韓国チームは「気の抜けたビール」のよう。仕方ないけどつくづく寂しかった。
* 体調絶不調ながら、昨夜は結局6ch、10ch、4ch、8chの順で試合のニュースを観て寝たのだった。(~~)
最近のコメント